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今年はドイツに来てから初めてクリスマスから年越しまで遠出せずにドイツで過ごす初めての年です。夫の仕事納め後、彼の実家のアーヘンに来ています。

「新しい自分を発見する」が抱負だった2023年の振り返りをしていきたいと思います。

今年は妊娠、出産、育児を通して新しい自分を発見する一年になりました。

妊娠が発覚した1月

年越しは福岡の実家で夫と母と過ごしました。元旦は母のおせちとお雑煮を食べて、1月2日には母に着物を着せてもらいました。夫も夫のために母が手縫いでリメイクした着物を着て初詣に出かけ、日本のお正月を楽しんでもらいました。

ドイツに戻ってからも初めて訪れた日本への気持ちが高まった夫は日本へいつか住んで言語や文化をもっと深く知りたいと思ってくれ日本へ拠点を移すことを希望していました。国際結婚をして日本へ家族で戻った友人に話を聞いたり、彼の仕事である建築業界に詳しい方に話を聞いたり、ビザや生活について情報収集を始めていました。日本移住を視野に入れ計画を立てるためにお互いの希望や気持ちを話し合うことなった際、私もドイツにどうしても馴染みきれておらず日本へ拠点を移すことに同意していたのですが、私たちの家族計画の中で蓋をしていた子供について気持ちを共有する流れになりました。

2回目の流産をしてからは、トラウマになってしまい妊娠をするためアプリに記録をつけたり、排卵日を確認したり妊娠するために意識をすることをやめてしまった私。夫とも妊娠についてや子供を持ちたいという気持ちについて話すことは避けて夫との1日1日を大切に楽しむ気持ちで過ごしていたのですが、日本へ拠点を移すとなると子供が欲しいかどうかについては避けてはいけないトピックでした。

夫と話ながら、恐怖心があって、子供は欲しいけど、また失うかもしれないと考えると踏みとどまってしまう正直な気持ち、でも流産してお空に帰ってしまった赤ちゃんが戻ってきてくれたら嬉しいとやっぱり思ってしまうという心の奥底の気持ちに気づき涙を流した日。前の日に生理が遅れていたので、もしかしたら?と思っていたのですが少し出血があったので妊娠してなかったのかと内心ガッカリしていました。出血は1日で止まったので、まさかな・・・と思って検査したみたところ陽性。着床出血だったみたいです。信じられなくて3回も検査しましたが陽性でした。

お誕生日旅行でベルリンへ行った2月

2月9日のお誕生日には夫がシークレットで計画してくれた旅行でベルリンへ行きました。行き先はずっと秘密だったのですが、寸前で夫が口を滑らせて私が好きなベルリンへ行くことがわかってしまい、クスッと笑ってしまいました。妊娠初期で軽いつわりもあったので、ホテルでゆっくり過ごしました。

ベルリンが好きな私のために計画してくれたベルリン旅行を通して、ベルリンが嫌いな夫がベルリンを少し好きになったようで嬉しかったです。

おうち時間を大切に過ごした3月

3月に入ってから雪が降ったり寒さが続いていて、体調もあまりよくなくおうち時間を楽しみました。

夫が食べづわりで体調があんまり良くなかった私のためによくお料理をしたりデザートをつくってくれました。


これくらいからの検診で赤ちゃんの形が見え始めて感動。でも不安が消えなくて、1ヶ月ごとの検診だと検診の日が来るまで毎日不安で、よく泣いてました。

妊娠3ヶ月目の超音波検査

3月にはFKJのコンサートに行きました。フランスのアーティストでバンコクで観たライヴをきっかけに大好きになり、結婚式でも曲を流したほど。1人で多くの楽器を演奏する彼ですが、今回のツアーではバックバンドも付き、音楽に合わせて映像も流れ素晴らしいライヴで思わず身体が動きました。

悲しいお別れと再会、そしてアートな4月

4月は、夫のおばあちゃまとお別れをしました。夫のおばあちゃまが私は大好きでした。私の祖母にどこか似ていて、凛とした姿に初めてお会いした時から一目惚れでした。80代後半でもいつも背筋がまっすぐ、目もキラキラ輝いていて強く美しいおばあちゃまで、お料理やお菓子作りがお上手で、フレンチやイタリアンなどたくさんの美味しいご飯を振舞ってくれました。会うといつも優しく手を両手で包んでくれて、ハグしてくれて、たくさん温かい言葉をかけてくれました。ドイツ語ができない私にも英語で話しかけてくれようとしたり、お誕生日カードを書いてくれたり、お酒が好きな私のためにお酒を準備してくれたり、私の母のためにクリスマスクッキーを作って持たせてくれたり。おばあちゃまのお誕生日に私たちのドイツの結婚登録式をしたので来ていただきたかったのですが、体調不良で願い叶わず、その代わりにおばあちゃまのお家でお食事をコースで準備してくださご招待してくださいました。実は結婚式のために新しいお洋服や靴を準備してくれていたみたいで女性としていつも美しくいたその姿も憧れでした。

おばあちゃまにお会いして2回目、夫と3人でランチをしたのですが、私がお手洗いに席を立った時におばあちゃまが夫に、「2人の末長い幸せを祈ってるわ」と言ってくださったみたいで、夫が私との結婚を考えるきっかけになったと後から教えてくれました。

息子を妊娠したことを直接会って伝えたかったのですが、最期は会うことが叶わず息子にも会ってもらえなかったことが悔しくて悲しい気持ちでいっぱいですが、夫と私の中ではきっと天国でおばあちゃまと息子は会っていて息子が天国から私たちの所に降りて来てくる時におばあちゃまに送り出してもらっただろうねと理解しています。

そして、4月には息子のために描いていた富士山の絵を完成させました。デュッセルドルフの絵画教室に昨年から通っているのですが、先生にたくさんアドバイスをいただきながら完成させました。夫のお誕生日を過ごした富士山が一望できるうぶやで見た富士山です。額縁を準備できたら息子のお部屋に飾ろうと思っています。

4月末には大学時代からの親友がオランダ旅行の前にドイツにも寄ってくれました。初の日本からドイツへのゲストだったので、私も夫も嬉しくて嬉しくて夫の実家のあるアーヘン、ケルン、デュッセルドルフ、ドゥイスブルグと一緒にめぐりました。ドゥイスブルグでは旧製鉄所の跡地を巡るトーチツアーにも参加しました。東京に帰る時は必ず会う彼女と夜な夜な語れてとても楽しい時間を過ごしました。少しはドイツの良さを感じてもらえたみたいでよかったです。

息子を迎える準備を進め、音楽を楽しんだ5月

5月には夫がオフィスにしていたお部屋を息子のためにリノベーションし完成させました。

壁紙を剥がしてペンキを塗り、新しい壁紙を貼り替えるまで全部夫が自分でリノベーションをしました
夢のように可愛くなったお部屋

私はお部屋のリノベーションは手伝えないので、息子のためにお裁縫をしていました。子供の時祖母のお家でよくやっていたお裁縫を久しぶりに初めて私にとってもいい気分転換になりました。息子のベッドにつけるためのメリーを作りました。

義理のご両親と一緒にベビーショッピングに出掛けて、ベビーカーなど必要なものを選びました。初孫の誕生を私たちと同じように楽しみにしてくれて気遣ってくださる夫のご両親には感謝してもしきれません。

パパスワン
私たちファミリーを白鳥にしたメリー

5月にはバンコク時代に出会ったお姉さんがオランダに引っ越して来たのでドゥイスブルグまで来てくれて再会をしました。タイ時代のお友達が同じ国ではないものの近くに引っ越して来てくれて再会できてとても嬉しく心強いです。

素敵なお花まで持って来てくれました
バイオリニストのお友達に声をかけてもらったオペラ
Radwimpsのライヴ

息子が生まれたらなかなかライヴやコンサートに行けなくなるので5月は息子を迎える前に音楽を楽しみました。ドゥイスブルグのオーケストラでバイオリニストをしているお友達に声をかけてもらいオペラを観たり、Radwimpsのライヴを観るためにケルンへ行ったり。バンコクで2回観て演奏力の高さと湧き上がるような高まりをくれ好きになったRadwimpsは、ヨーロッパでも大人気で大きめなライヴハウスにヨーロッパ人のお客さんいっぱいで、日本語の歌詞を歌う観客もたくさんいて大盛り上がりでした。日本アーティストは海外でのプレゼンスがまだまだ低いと思っていたけれど、同世代のアーティストが海外、特にヨーロッパで受け入れられている様子に感動。妊婦だったので、一階スタンディングにもみくちゃは流石にできなくて残念でしたが二階で楽しみました。

イタリアトスカーナ地方で過ごした6月

6月はほぼ丸1ヶ月イタリアトスカーナ地方で最後の2人のホリデーを過ごしました。

夫の幼少期のホリデーはトスカーナ地方で過ごすことが多かったそうで、子供の時に泊まっていたコテージに私たちも泊まりました。モンタイオーネという山の中にあるコテージで、ドイツ人の宿泊客が多く、私たち同様ドイツから車で来ている家族が多かったです。

前半は雨が多かったのですが、晴れる日はプールサイドでたくさんの日光を浴びて、車で毎日のように周辺の街、フィレンチェ、シエナ、サンジミアーノ、ルカなどを巡りました。近くのスーパーや市場で買って来た食材で自分たちでお料理して食べる日も多く、イタリア料理のレッスンも受けました。1番気に入った街はルカで、可愛いお洋服屋さんもたくさんありました。毎日ジェラートを食べて過ごしました。お酒と生物がダメだったので食事制限も多くなってしまい楽しめなかったのが残念。リベンジしたいです。

サンジミアーノで
ウフィツィ美術館
サンジミアーノのレストランで結婚記念日をお祝いした夜
最後はミラノに寄りました

長くなったので前半はこの辺で。

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