みどりの日

先日、ゴールデンウィークに入ってからようやくタイヤを交換した。
最近は雨続きで、4月に雪が降ることもない地域に移ったため、もっと早くに交換しても良かったのだが、4月中は日程を空ける余裕がなかったために延び延びになっていた。

今年のゴールデンウィークは、雨が多いらしい。
雨の日の木々は、濡れて色が濃くなって、発色がとてもきれいなので、雨上がりの木立を眺めるのは好きだ。新緑の季節に雨はとてもいい。
高いところは山々もまだイノシシの背中みたいだが、下の山々はもこもこしていて眺めるのが楽しい。
今日は晴れそうだから、タイヤの慣らし運転を兼ねて木々の間を少し走りたいと思う。

それから家のサンセベリアもそろそろ株分けをしなければならない。葉がみちみちだ。ずっとやろうやろうと思って、これもまた延び延びになっていた。

サンセベリアは、虎の尾という品種だったはずだが、縁取りの斑はない。大学の頃に人に貰った葉っぱを葉挿しにしたもので、斑は消えてしまった。元は10センチくらいの3切れの葉が、今では鉢いっぱいに葉が生えて、高さも40センチくらいに伸びた。だいぶ大きくなった。ひとまずは3つくらいに分けて、みちみちした根本を緩くしてやらねば、と思う。このままでは苦しかろう。

サンセベリアとは付き合いが長く、私が世話した動植物の中で最長だ。何かに関心を持って関わり続けることがどうもできなくて、生き物を飼い育てることも、花を咲かせることも、マメな人付き合いも不得手な私だけれども、サンセベリアとは楽に長く付き合えている。
それというのもサンセベリアが特立して強いからだ。株を分けても、葉の切れ端からでも、伸びて増え、私のような放ったらかし魔の元でも元気でいてくれる。すごいことだ。あまり人に依存せずに生きられて、いつも変わらず生きられて。羨ましい。

自分も他人もサンセベリアのようであればいいのにと思うが、人はサンセベリアほど丈夫ではないし、生きていくのに人の積極的な関与と関心が必要で、そのあんばいも難しい。
結果、憧れだけが募っていき、眺めては嘆息するようになる。ほんとうに羨ましい。

さて、植え替えだが、鉢と土はもう用意してあるので、鉢から抜いて崩してバランスを見て分け、土を入れるだけ。日が出てきたので、やってしまおう。
ガジュマルも、暖かくなって新しい葉が増えてきた。サンセベリアの植え替えついでに、外に出して日に当ててやろうと思う。
そして午後は軽く車で近くを走って山を眺める。

そういえば今日はみどりの日だった。図らずも完璧な一日になりそうだ。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?