囲碁のプロに勝負を挑んでみた④【完】
前回の記事は上記のリンクから。
ここまでの手順 1~71
いよいよ対局も大詰め(実際はここからが終局まで長い)です。
この局面白から決め手がありました。
「平凡な決め手」
白1、3が平凡ですが、良い手です。白5としたときに眼を作る手と、中央の白とつながり、上辺黒を取る手が見合いとなります。
こう打たれていたら黒はここで投了でした。
少しでも良くしようという姿勢
「実戦」72~79
実戦は白72としましたが、黒75が良い手となり白が危険な形となりました。
対局後の話を聞いてみると、
「1目でも多く得しようとしたら失敗した」との事でした。
もちろん失敗した事で形勢を大きく損ねる事になったのですが、
大事な所は
1目でも多く得しようとするその姿勢です。
碁打ちは結果ももちろん大切ですが、日々強くなるために研鑽を積んでいます。
そういった積み重ねが将来的な力を蓄える事になり、
長い目で見れば大きい成功を勝ち取る事になるのです。
失敗しそうだからと緩めてしまうのではなく
少しでも少しでもと良くする工夫をする事で力をつけていく事でしょう。
「白のダメヅマリ」
黒75は運よく良い手が転がりこんできたものです。
白1としたいのですが、黒2がアタリとなり、白3と取っても黒4とつなげば
白5がまたオイオトシになっています。ギリギリの戦いです。
簡単に諦めない
「実戦」80~87
単純な攻め合いは黒が良いので、白80と左辺と攻め合いを選択しました。
勝負は諦めてしまってはそこで終了で、
結果を得る事ができません。
可能性を少しでも高くするために最善を尽くし続けるのが正しい姿勢と言えます。
プロの先生と打つ時は、そのあたりを大きく感じる時があります。
僕は簡単に諦めてしまう所があるので、そういった所は見直して
粘り強く、根気よく戦っていく必要がありますね。
この1局を通して多くの事を学んだように思えます。
総譜はこちらから。137手完 黒(井場)中押し勝ち。
結果的には勝たせて頂きましたが、実力的にはまだまだな事を痛感しました。これからも頑張ります。
素敵な囲碁棋士伊藤健良
さて、もともとは樹林さんが企画した
オンライン飲み会から始まった対局でした。
健良先生はこういった会にも参加してくださり、
お客さんや囲碁ファンを楽しませてくれる
とても素敵な先生です。
これからぜひ、応援して頂けると嬉しいですね。
実際の所はワイワイしながらの対局でしたので
とても楽しい1局でしたね。
まとめ
今回は4回に分けて書きましたが
存分に楽しめる1局になったのではないかと。
個人的にはとても良いシリーズだと感じました。
ぜひたくさんの方に棋士の対局を楽しんで頂けたら嬉しいですし、
僕も色んな形で楽しい事をしていけると嬉しいですね。
そのためにはてきと~に楽しんでいきましょう。
ここまで読んでいただきありがとうございました。
楽しいと思ってくれた方はスキを押して頂けると嬉しいです。
サポートなど応援をして頂けると、こちらとしても励みとなります。
どうぞよろしくお願い致します。
ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!