【囲碁】原点に戻る事【指導しない指導法】
これまでたくさんの方と囲碁を楽しんできました。
もちろん僕は囲碁を教えるのが仕事であり、棋力を上げていく事が僕の仕事です。
プロを目指している子から
趣味として楽しまれている方でも、
早い上達を見せてくれている事は僕にとってはとても嬉しい事で感謝すべきことです。
ある方は教え始めてから数か月程度でネット対局場では3段→8段と飛躍したり
このようなお声を頂いたりなど最低限の結果は出せているのかなと。
ですが、僕自身が特別何か凄い事をしているという事もありません。
そんなに難しい事はしないのです。むしろ何もしていないくらい。
であれば、なぜ早い棋力の向上が見られるかを見ていきます。
お互いが成長したいと思える事
片方がどんなに頑張った所で
その時間に良いものは生まれません。
僕が頑張って強くしようと思っていても
生徒が頑張らなかったら棋力は上がりません。
生徒がいくら頑張ろうとしていても
僕がそれに対して良くしようと考えなければ
良い時間にはなっていきません。
お互いがお互いの力を存分に引き出し
成長していこうと思う事で
棋力の向上もスムーズとなってくるのです。
僕のレッスンでは棋力の向上は必ずできる事として
臨みます。
僕のもとへ来てくれる方は「必ず強くなる」と強い意思を持って臨んできています。
それがあるからこそ圧倒的な棋力の向上の第一歩が進めるのです。
上達が進まない、遅くなる理由
色んな事を勉強していたり、人から教わったりしていると
その経験が邪魔をしてくるケースがあります。
「この定石を勉強した」「〇〇さんからこういう手を教わった」
「AIがこういう手を打っていた」「詰碁をもっと解かないと」
といった様々なものが囲碁をやっていると入ってくるわけですが、
それらにこだわりすぎる為肝心のものが見えなくなり
結果的には上達が進まないといった事に繋がってきます。
最終的には~~の打ち方をするためにどうするかを考えていくのです。
囲碁本来の目的から離れていく事となります。
それが上達を妨げる理由です。
そんな方々に僕が唯一教える事といったら何か
始めた頃とやっている事は変わらない
ここに戻る事になります。
囲碁というゲームは
石を取る事と、陣地が大きい方が勝ちといった二つの組み合わせから
考えられるゲームです。
これだけです。それじゃあわかりづらいよと言われても
これだけしかありません。それを上手くいかせるために
色んな知識を身につけたり、読みの力をつけたり、経験していくわけです。
最終的にはこの2つをどれだけ正しく見られるかという所に戻ってくる事が大切です。
あくまでもシンプルに碁盤を見るための
「こんな事でいいの?」といったことに戻るための作業をしていきます。
今までの経験が無駄だったというわけではありません。
今までの経験があるからこそ
より鮮明に盤上を見る事ができるのです。
思い込みを外す事で今までの経験が活かされる
1回のレッスンで2~3子強くなる人も出てきます。
それは今まで経験した事が
上手く盤上で使えておらず、せっかく勉強したきた事も結果として表れにくくなっているからです。
こういう形ではこういう風に打たなきゃだめだよねと
思い込んで打った手はかえって視野が狭くなり盤上の判断も正しく行われていない事が多々あります。そんな時こそ大きなチャンスです。
それらの思い込みを1回取っ払って純粋な形で考えてみるものです。
まずは盤上を見て、一つ一つの石の意味を自分なりにしっかり考えていきます。
「この石は弱い」「この石は中央に利きそう」などなど
今まで勉強してきた事からではなく盤上の石一つ一つを見る作業に変えていきます。
そうすると面白い事に自然と今まで勉強してきた事も盤上の石が存分に働くように考えていけるものです。
何でもやってみればいい
好きな勉強をしてください。
「こんな事はどうですか?」
良いですね。「どんな事が強くなりますか?」
そうやってプラスのイメージができていれば
吸収力も早くなるはずです。
もし間違っていてもそれは無駄な経験ではなく
盤上をシンプルに考えた時に必ず役に立ってくる
素晴らしい材料にもなってくるのです。
そもそも教える人はいらない?
余計な事を伝えるくらいであれば
何にも教えなくていいとも思っているくらいです。
それくらい囲碁がわかっていなくてとても弱い。
ではなぜ僕が囲碁を教えているのかという所は
囲碁以外の所にに答えがあります。
それは受けてくださっている方々が
体感してくれている所でもあります。
まとめ
もし何かにつまづいているのだとしたら
根本的な事から目を背けているのかもしれませんね。
どうぞ囲碁というものは気軽にできるゲームですので
てきと~に楽しんでいきましょう。
ここまで読んで頂きありがとうございます!サポートを頂けたら今後の活動の励みとなります。ぜひ一緒に囲碁を上達していきましょう!