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秋の詩

雨が降る度に寒くなり
雨が上がる度に秋は更けてゆく。
都会は外国人が増えた。
東京というロマン
コーヒーの美味しい季節だ。
最近は文章が上手く書けない
思考の濁り、感性の劣化
切れ味の悪くなる刃物のようだ。
何かを捉えようとすると固くなり、
何かを流そうとすると甘くなる
知覚のシャッタースピード
致命的な物忘れ
文章という不完全な器を満たして行く言い訳だ
君は永遠に沈黙する。

緩慢な動きに合わせて
ミニマル音楽で踊り続ける。
調子っぱずれなステップを
笑う人々のアフォリズム。
「老いは魂の劣化なのか?」
随分と流されたものだ。
感傷は冬の特権である。

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