(ふるさと再生)映画『岬のマヨイガ』感想

 『岬のマヨイガ』
 劇場で見た予告編が気になり、あえて前情報をほぼ入れず感覚を信じてみてきたら良かった。劇場版ヘーベルハウス劇場ふるさと再生日本の昔ばなしと言いたくなる内容で、のどかな空気からシリアスな夢や故郷への向き合い方と振り幅もあった。内容にはそこまで触れず鑑賞して思ったことを残していきます。

 震災後の作品

 劇中でおばあちゃんが昔話を語るパートがあった。劇画調にタッチが変わり『ふるさと再生日本の昔ばなし』(以下ふるさと再生)をぼんやりと連想していたら、話が進むごとにあながち的外れではないと思うようになった。ふしぎっと(妖怪や怪異の今作における呼称)とともに伝承に習って敵に立ち向かう。
 『ふるさと再生』は伝承をアニメ化することで後世に伝えようとしていた、その劇場版があったとしたら伝承をもとに登場人物が前に進む内容になっていたのではないか。

 二次元/声優アイドルに寄った認識が強いが『Wake Up, Girls!』も震災を一つのテーマとした作品だった。菱田正和監督も出身地の苦境を胸にプリティーリズムシリーズを作っていた。今作は震災後の岩手を舞台にした小説をもとに作られた。自分が意識しないうちに震災の影響を受けた作品を見てきており改めて与えた衝撃の大きさを感じている。
 声優として故郷に貢献してきたサンドウィッチマンや桑島法子さん岩手の県知事が参加していたのも良かった。岩手に行ったことがない気がするので落ち着いたら遠野含めて訪れようと思う。

 内容を調べなかったからこその驚きを劇場で感じられてよかった。SNSのせいで自力で作品と向かい合いかみ砕く力が落ちがちなので0ベースで感想を残していきたい。感想を書くにあたって調べた所、震災から10周年に当たり3本の作品をフジテレビ主導で作っているとのこと、元々見る予定だった『フラ・フラダンス』も楽しみ。

 今日はこれを聴いて寝ます


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?