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お金の使い方は3種類に分けられるという話

こんにちは!

子どもにお金にまつわる話をしている、ゆうとすです。

本日は、「お金の使い方は3種類に分けられるという話」についてです。

絶対もっとあるよ!と思われるかもしれませんが、

社会を統合するパターンに分ける考えをもとにしています。

カール・ポランニーという経済学者が

「再分配」、「交換」、「互酬」という3つのパターンを提唱しています。

1 再分配とは

稼いだお金を村人から国が税金として集めて、学校教育や病院の運営、貧しい村人に提供する仕組みです。

権力の中心に対する義務的支払いと中心からの払い戻すという意味で、再分配といいます。

メリットとしては、不特定多数のみんなに同じサービスが受けられるということです。

デメリットとしては、公平性が重んじられるので、画一的になってしまってチープなものになってしまうことです。

2 交換とは

村人が住宅メーカーから家を購入したり、うまい棒を近所のスーパーで買うことです。

いちばん馴染みのある手段とも言えると思っています。

このように交換とは、市場で商品を交換することであり、財の移動という意味です。

不特定多数ではなく、田中さんと山田くんとの間のように、決まった2点間の移動になります。

ニーズも充足しやすい傾向にあります。

3 互酬とは

3つ目が互酬です。

村人同士が誰かの家を建てよう!となった場合には、村人が総出になって山田さんの家を建てたりすることです。

トトロでメイが行方不明になったときに村人全員で捜索活動するみたいなノリです。

そのため、互酬とは、与え合い、助け合うことになります。

ただ、助けてもらうためには、村コミュニティの約束事を守る必要がありました。だから監視の目が厳しくなってしまう。

守らないと村八分になってしまいます。

個人的には、日本で同調圧力が強いのも、この村文化が要因の一つではないかと思っています。

周りの目を気にしすぎて、自分の価値観を引っ込めてしまうやつです。

さて、互酬とは贈与することや相互扶助関係という意味でもあります。

4 今の社会ってたぶんこんな感じだよね

今の社会って、「交換」がぶくぶくと肥大化してて、「互酬」と「再分配」が痩せぼそって小さくなっているような状況かなと思っています。

何が良くて何が悪いとかという価値観ではありませんが、

資本主義では、「交換」が大きく割合を占めていたりします。

交換経済では、競争が起きます。

たくさんの商品ができて、技術革新が起きて、価格も下がります。

日本の外食なんて、どこで何を食べても大体美味しいですし。

そこには明確な勝ち負けがあります。

人間を豊かにしてくれた側面もあるし、人間の心の豊かさを貧しくした側面もあるのかなと個人的に感じています。

5 どうすれば良いの?

今の社会って、「交換」がメタメタに強くて、「再分配」と「互酬」がメタメタによわっちい状況だとすると、

バランスが悪い状態にあるといえそうです。

一つの考え方として、

ベーシックインカムで誰しもが関係なく月20万円を支給させることです。

これは「再分配」という概念です。

互酬で大事なのは、自らの価値観で考えることです。そこには贈与があります。

以前、ギフトエコノミーについて書きましたが、

お金の使い方を、他者を豊かにするために、他人を幸せにするために使うと、

経済は循環するような気がしています。

子どもたちに月1,000円のベーシックインカムを支給して、実験中です。

何に価値を感じ、人がどうすれば喜びを感じるのか考えてもらうためです。

本日は、「お金の使い方は3種類に分けられるという話」でした!

それではまた!

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