暗転

お笑い好き24歳は10月から無職となり暇を持て余していたが、
2022年10月8日はテレビの前に張り付いていた。
予選を勝ち抜いてきたファイナリスト10組によるコント日本一を決める大会「キングオブコント2022」だ。
バイトに応募するために履歴書を作成する必要もあったが、この日は後回しにした。
なぜならお笑いの日。お笑いのお祭りだ。

毎年「〇〇がんばれ」がなんとなくあるのだが、ここ何年かはニッポンの社長である。
「顔がケツみたいだからケツ」でお馴染みケツの独特な風貌が際立たせるコントの奇妙さ、さらにはテレビを通してそれを見ていることを俯瞰的に考えてしまい何だかおかしくて笑ってしまう。ずるい。

しかし今回ニッポンの社長が見せたコントに対し、審査員長松本人志は暗転の多さを指摘した。
奇妙がんばれのスタンスだったぼくは生放送での明確なダメ出しに驚いてしまった。
しかし、辻の起点を利かした立ち回りで笑いとなり、トップバリューの酒も進んだ。

元々なんとなく理解していたが、そもそも「暗転」ってなんだろう。
「暗転」について調べてみると「コトバンク」では以下の通りに説明されている。

精選版 日本国語大辞典「暗転」の解説
あん-てん【暗転】
1. 知らぬ間に時が過ぎること
2. 演劇で幕を下ろさず、舞台を暗くして場面転換をすること。
　転じて、事件、状況などが暗い方向に転換することもいう。

ん？

転じて、事件、状況などが暗い方向に転換することもいう。

ん？

状況などが暗い方向に転換することもいう。

ん、俺じゃん。

24歳会社員→24歳無職
暗転やん。
24歳金あり→24歳金なし
暗転やん。
24歳履歴書作成済→24歳履歴書未作成のくせにビール飲む
暗転やん。

「松本人志→ニッポンの社長」への言葉として楽しんでいたら
「松本人志→24歳無職」でもあった。

最悪や。

今年も残り2ヶ月、M-1グランプリで笑顔を取り戻せるか楽しみです。