ノーシャンプーノーリンス(あらけずり)

「あらけずりだけど、今感じていること。」僕らの共生細菌。

生まれてから中学生になるぐらいまで、ずっとアトピーで悩んでました。どこからともなく痒みが出て、そして膿になる。膿から汁が出てそれが下着にひっつくと、それを剥がすのが痛くて痛くて。ステロイド系の薬から、民間の灸治療まで、両親があらゆる手段を使った僕のアトピー。

薬をやめて、食生活を整えると僕のアトピーはみるみるうちに良くなった。10代のうちにほぼ治ってしまった。20代になって時々症状が出ては僕を困らせた。根本的に治すということは、体質の問題があって、難しいとしても、もうちょっとうまく対処するにはどうしたらいいのだろう。

分解する共生細菌。なんとなく頭に浮かんだ発想が、シャンプーをやめることだった。その当時も自然派のシャンプーを使っていたのだが、思い切ってやめてみることにした。今からもう10年以上前のことだから、詳しくは覚えてないのだけれども、すぐに慣れた。そして、髪は艶を取り戻した。ふけも出なくなったのが最高だった。僕は変人だから誰にもおすすめしないけど。もしかして自分は気づかないところで臭っているかもしれないと思って、妻に匂ってもらった。臭くはないと行ってもらって、少し安心した。

石鹸もやめた。体を洗うことすらやめた。体をこすることもしなくなった。垢まみれになるかもしれないと覚悟していたが、体をこすっても垢なんか出たりしないのが驚きだ。これはあくまでも仮定の話なんだけど、きっといい共生細菌が、イソギンチャクとクマノミの関係のように僕の肌には住み着いている。そして体の老廃物を分解しているはずだと解釈している。豊かな共生関係が小宇宙の中であるとしたら幸せなことだ。当然僕らの子どもたちの髪をシャンプーで、体を石鹸で洗ったりすることはない。生まれて半年はアトピーで苦しんだけれども、必要な膿ができってしまったあとは、桶の水で流すだけ。そういう生活を続けている。

そういうわけで風呂がめちゃくちゃ早い。


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