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息子娘達からの手紙

私は母親になってから今まで、息子娘達からたくさんたくさん手紙をもらった。
今は3人とも大人になったので、手紙のやりとりは無くなったが、ラインでのやりとりはしょっちゅうしている。
たまに、キッチンのカウンターの上に息子達への書き置きをしている。


私は、息子娘達の手紙を今でも大事にとってある。
何通あるのだろうか。数えたことはないけれど、手提げ袋一杯になるくらいだ。

直接私にくれる時もあれば、郵便ポストみたいな手作りのポストに入れて私に届ける事もあった。
数年前、2階の本棚の整理をしていた時に、本の間からひょっこり出てきた事もあった。
時には、洋服ダンスの引き出しの中から出てきた事もあった。

その手紙は、文章の時もあれば、絵だけの時もあり、うさぎの折り紙を折っていたり、お姉ちゃんと妹が共同で絵を書いていたり、カードだったり。

そこに、色とりどりのクレヨンやカラーペンを使って、私への想いが書いてあった。

『いつもかわいがってくれてありがとうすき』
『いつもありがとうだいすきだよすきよ』

夫への手紙もあった。
『だいすき。デートまたしようね。おしごとがんばってね』


私が子ども達を愛する以上に、子ども達はもっともっと私達を愛してくれてたんだってこの手紙を見て思った。
子ども達はどんな気持ちで手紙を書いていたんだろう。
どこに入れたら喜んでくれるかな、どこに入れたら驚くかなとか考えていたんだろうなって思うと、子ども達の健気で優しい気持ちが伝わってきて、心がほんわり温まった。

私は、これからも息子娘達や夫へありがとうの気持ちをちゃんと言葉で伝え続けていく。
そして、いつも大切に思っている事をちゃんと言葉と態度で伝えていきたい。

この手紙を私の一生の宝物にして、これからも家族と幸せに暮らしていく。

そして、いつかあの時のもらった手紙の返事を、一つずつ書いていく。
書いたら、気付いてくれそうな意外な所に一つずつ置いていこうと思う。


#エッセイ部門   #創作大賞2024 #手紙   #息子 #娘達  

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