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睡眠障害者の泉湧き出づる洞窟

パニック障害を発症してしまった原因の1つとして、
深夜に全く眠らない生活を続けていた事が挙げられます。

深夜の静かな。
音のない世界で思索するのがとても好きでした。

しかし、寝不足状態の中で現場監督の作業を続けていると、
カフェインや薬に頼ってしまう。

それでパニック障害になった一因だと言えます。

現在は、その後遺症というか、入眠するまでとても時間が
掛かってしまい、結局は朝方に眠ることが多いです。

小さい頃。

自分は枕元にたくさんの「おもちゃ」に囲まれて寝るのが
好きでした。

おもちゃといっても、家は物凄い貧乏だったので、
友人から貰った、古びたおもちゃ。
それか、お菓子のおまけに入っていたおもちゃです。

ミニカーも好きだったなぁ。
今もミニカーを買ったりしている程です。

板で作られた、細長い「木枠」
高さが10センチ。長さは30センチくらい。

その中におもちゃを並べて、あれやこれやと
ごっこ遊びをする。

そうすると、自然と眠っていました。

現在。
その「おもちゃ」が「本」に変わっています。

自分は活字中毒を自称するほど、本が好き。

寝室に入ると、必ず1時間ほど本を読む。

向精神薬を飲み。
本を読んで。
読書灯を消して、寝ようとする。

この十数年。この入眠に際して頭の中で思い描くのが、
「泉が湧いている洞窟の中での生活」なんですね。

自分の寝床にはサイドテーブルがあって、そこに本棚と
B5判のメモ帳、シャーペンが置いてある。

そこに自身がイメージした洞窟の内部が描いてあって、
そこに住む人達、
有名人なのですが、ほぼ今は亡き作家さんと、
漫画の中でのキャラクターが住人。

その人達と、洞窟の中をリフォームしつつ、
洞窟や泉流れる小川の素材は生かし、住まいを作る。

そんな事を頭の彼等と会話し、作業しながら眠りにつく。

これが自分の入眠時の頭の中です。

メモ帳には、もう何十もの洞窟名と地図=開拓メモが
描いてあって、組織図もきちんと書いてある。

そのメモ帳も、気づけば読書灯を付け、テーブルで書き足し
つつ、納得すれば、そのイメージを新たに頭の中に追加して、
安心して眠る事が出来る。

自分の本棚には世界地図も置いてある。

洞窟名を付けるのに適した名前を考えるためです。

山や海、砂漠や湖、川。
表に出てくる事はなく、そこに「洞窟がある」という前提で、
そこに住み着く。

毎日やっている事なので、今日も、明日も、この洞窟の中で
生活をする、想像する仲間と共に。

そこに連れて行きたい=仲間に入って欲しい実生活の人も
いるのですが、なかなか頭の中がしっくりこないので、
自分の手の届かない人ばかりで、構成されています。

今日も深夜に本を読み。
メモ帳を眺めながら。
読書灯を消して。
こうやって眠りにつきます。

ゆうさん






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