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#小説
星が届いた。きれいだった。
沖縄に初めての雪が降った日、(ほんとのところはみぞれだったのだけれど)僕のところに星が届いた。
おしょくじくんたちが『寒くて外に出られない(rap ver.)』を歌っていたので、はじめはその騒ぎに気づかなかったのだけれど、どうやら金色っぽい強い光と、ドーンという音とともに、ぼくらの家に何かが降ってきていたと、お向かいのおばさんが電話で教えてくれた。
窓を開けてみると、庭の真ん中にパチパチパチと
ネバーエンディングラバーズ
おしょくじくんは、ちょいちょいひとりで出かけては、どこで手に入れたんだか小さな置物を持って帰ってくる。
例えば、何処かの国の守り神とか、片割れのいないシーサーとか、マトリョーシカのいちばん中にいる小さいのとか。
僕にはその価値を理解することがなかなか難しいのだけれど、なんだか全部に哀愁があって、じっと見ていたら、ひとつひとつに物語がありそうでいろいろ想像してしまう。
その日、僕は棚に並