IP, Brand and Culture

こんにちは、Yusakuです。前回はUniverseを執筆しました。Foundation(FND)がなぜ△○□なのかを探った内容でした。仙厓の○△□や創業者の公開情報を元にその理由を探り、現実から理想へと向かうクリエイター=△を優先したプラットフォームであるからと想定としました。詳細は以下となります。

さて、目下の興味・関心であるMEGAMIに話を戻したいと思います。現時点のコミュニティの関心はNFTプラットフォーム上のFloor Price向上に見えます。しかしFloor Priceのみを考慮することは、NFTで利益を出したい人々にとっても効果が薄いと考えています。また実は短期的には0ETH近くになっても問題なくその方が長期でメリットが出る可能性もあると想定します。IP(Intellectual Property=知的財産)はすでに存在し、ブランドが醸成されつつあり、ひいてはそれが文化になれば、NFT所有者の利益が最大化されると予想しているためです。

私たちは何にお金を出しているのか?

日本産キャラクターの絶大な人気

最近目にした記事で面白い記事がありました。以下の内容が記載されています。

  • キャラクターブランド毎の収益総額ランキング*1

  • 収益総額内のカテゴリー層別

  • キャラクターが生まれた時期

1位がポケモン、2位がハローキティ、3位がくまのプーさんとなっています。ランキングは日本の人気キャラクターとディズニー系で総ナメの状況です。収益カテゴリーは関連グッズ販売(Derivatives)が大多数を占めており、媒体毎の特色が一部出ています。

人気が出るまでの期間

キャラクターが生まれた時期に着目すると、1位のポケモンが1984年、2位のハローキティが1974年、3位のくまのプーさんが1924年となっています。仮に現在が人気のピークとすると、1位のポケモンが人気のピークまでに30年近くかかっています。30年近くかかったと想定される理由はなんでしょうか。

参照URL:https://www.titlemax.com/discovery-center/money-finance/the-25-highest-grossing-media-franchises-of-all-time/

人気が出る=収益が上がるということと定義すると、キャラクターが生まれてすぐに大幅な収益が上がるということはほぼありえません。収益=販売数量*単価のうち、人々の認知度がないため、どちらも低く抑えられることが予想されるためです。
キャラクターの認知度が上がったとしてもすぐに収益は上がりません。キャラクターを用いたグッズの販売数量が増加するためには、キャラクターに慣れ親しんだ子供が親世代になった後にその子世代へ同じキャラクターグッズを買ってあげるかどうかによると考えられるためです。

最初の問いに関して、人気のあるキャラクターグッズを使った生活をするというある種のカルチャーの醸成へお金を出していることになると考えています。私たちはキャラクターを好ましく思い、そのグッズにお金を出しています。ただ、そうなる過程があったからこそ購買活動に結び付けられています。またこの購買活動自体も次世代の認知度の向上につながっています。

ブランドとコミュニティ

NFTといえば?

MEGAMIの戦略として、MEGAMI NFTの短期的な価格はあまり重視していないように見えます(軽視しているという意味ではありません)。むしろ現時点では低価格の方が望ましくかつクリエイターが入手や活用しやすい環境を整えるようにしていくように見えます。またクリエイターでない方もクリエイターとなれるよう敷居を低くしたり、Derivativesの創作に注力をしている人にインセンティブを出していることが想定の理由です。

なぜこのような方法をとっているのか想定するに、MEGAMIブランドの醸成を目下の優先事項として捉えているからかもしれません。つまりNFTといえばMEGAMIであるとある種、刷り込みのような活動に注力したいのではないかと。ブランドの醸成のためには認知度が必要になり、認知度向上のためには誰でも手に入れられること、色々なグッズがあること、二次創作活動がキーになると思われます。

ブランド作りのためにできること

ブランドは知的財産の(NFTの)発行主体だけで作れるものではないと考えています。ブランドはそれに触れる人々によって作られるものと理解しているためです。
NFTに関してブランド醸成のためにはコミュニティの醸成が重要と考えています。*2オンサイトであれオフサイトであれNFTに触れる人々=コミュニティメンバーが主体的に行動をとるようになることが一つの例と想定しています。具体的な行動としては以下と想定しています(大体の方が行なっていることです)。

  • NFTの所有、取引

  • NFT関連グッズの購入

  • 公式や二次創作物に対してSNS上でのリアクション(TwitterのLikeやRT)

  • Derivativesの創作、購入

IPとブランド、カルチャー

MEGAMI Art License

MEGAMIが面白いと思うことの一つに、MEGAMI Art Licenseがあります。詳細は以下となりますが、創作活動を行いたい個人のNFTの所有者に具体的な金額まで明示した上でIPの一部を許諾していることです。*3

ブランドからカルチャーへ

IPの一部はMEGAMI Art Licenseによって権利が付与されており、ブランド醸成の環境は整えられつつあります。上述の通りブランドは知的財産の(NFTの)発行主体だけで作れるものではなく、それに触れる人々によって作られるものです。

MEGAMI Art Licenseが含まれるMEGAMI Notionの中に、MEGAMI Projectの中核であるさいとうなおき先生の想いのページがあります。

自身も共感した内容として以下の文章を引用します。

"選んでいる間、あなたは女神を探している一方でいつのまにか、自分自身を探していることに気づくはずです。それは、MEGAMIを通して向き合う『自分自身の形』自らの価値の再発見に他なりません。"

私の過去の投稿でどのようにMEGAMIを選んだか執筆しましたが、振り返ってみると統合性や一貫性に重きを置いており、それはまさしく自身の考え方と一致していました。

今後のコミュニティの活動にも左右されると想定しますが、カルチャーとして出来上がっていく可能性もあると考えています。その良し悪しがどうなるのかは私も含めて今後の振る舞いによるのだと思います。仮に幅広く受け入れられるカルチャーになった場合、そのベースとなるNFTの所有者が得られる利益はFloor Priceと比較できるものではないと考えています。

以上です。

備考

*1、算出時点の時期が不明です。
*2、Discord内で中身のないコメントを大量発生させることを意味していません。
*3、企業、団体または一定以上の規模を持つチーム(概ね5人以上)による活動に対しては別のライセンスが適用されるようで、お問い合わせが必要とのことです。

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