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Universe

こんにちは、Yusakuです。前回はHow to search your favorite MEGAMIを執筆しました。カワイイと思うMEGAMI NFTをaffordableかつreasonableに手に入れるためのtipsを自分用のメモとして残すためでした。自身が行動した時の感情や理由は残しておかないと忘れてしまいます。振り返った時に当時を知る参考材料になると考えています。

さて今回はFoundationについての考察です。オークション、盛り上がりますよね。以下本内容の概略となります。

概略

Foundation(以下、FND)は、Kayvon Tehranianによって共同設立されています。FNDは禅の影響を大いに受けKayvonの考える理想郷を表現していると考えられます。Kayvonのこれまでのキャリアから禅や仙厓の○△□をリスペクトしているのはほぼ確実と想定されます。

想定に至った背景を説明するため、概略に沿った詳細を以下にて記載しています。参考リンクはアンダーバー表記の単語に埋め込んでおり、すぐに詳細が確認できるようになっています。(2023年1月16日)埋め込み機能を知ったため単語にリンク埋め込み→noteにリンク埋め込みへ変更しました(2023年1月28日)。

△◯□、Foundation?

Serendipity

昨年の秋頃に出光美術館で開催された仙崖のすべてに行く機会がありました。仙崖を見ようと思ったわけではありませんでした。出光美術館の存在自体を前から知っており、そこに行けたタイミングで開催していた展示でした。行った理由はざっくばらんに芸術作品にも触れ、見る側としての知見を深めたいと思ったためです。

仙崖自体は百田尚樹著作の海賊と呼ばれた男で知っていました。海賊と呼ばれた男は、非常に簡潔にまとめると、出光興産創業者の生涯の物語ですが、その中で創業者の出光佐三が仙崖好きと言うことが綴られていたためです。

仙厓のすべて@出光美術館にて

参照URL:https://twitter.com/NaruseYusaku/status/1576203139237060609?s=20&t=qrVGlS7BYxpOym83b_Sn6g

○△□

チケットの写真は指月布袋画賛となります。この作品はいわゆるデフォルメが活かされており、現代でもカワイイと言える作品ではないでしょうか。

訪問の際には仙崖の生涯と共に、色々な作品に触れることができました。本展示が常設展でないことが残念でなりませんが、その中でも特徴的な以下の作品に出会いました。

引用URL: http://idemitsu-museum.or.jp/collection/sengai/sengai/03.php

◯△□(右から読みます)という名称の作品です。詳細は上記引用URLや仙崖の◯△□仙崖BEST100を読まれるとよいかもしれません。ひとつの説として、"この世の存在すべてを3つの図形に代表させ、「大宇宙」を小画面に凝縮させた"とも言われています。

また本作品の英名はThe Universeとなっており、鈴木大拙の解釈が海外でも知られた説となっているようです。


参考書籍:仙厓の○△□、仙厓BEST100

Sengai Gibon

ここまでくると仙厓がどのような人物だったか確認をする必要がありそうです。以下Wikipediaから引用します。

"仙厓 義梵(せんがい ぎぼん、寛延3年(1750年)4月 - 天保8年10月7日(1837年11月4日))は江戸時代の臨済宗古月派の禅僧、画家。禅味溢れる絵画で知られる。"

"本格的に絵を描き始めたのは40代後半になってからと見られている。仙厓の絵は生前から人気があり、一筆をねだる客が絶えなかった。83歳の時、庭に「絶筆の碑」を建て断筆宣言をしたが結局やめられず、没年まで作品は残っている。"

https://ja.wikipedia.org/wiki/%E4%BB%99%E5%8E%93%E7%BE%A9%E6%A2%B5

禅僧という言葉から、という言葉も気になってくるところです。言葉の定義としては、使う文脈や宗派に応じてニュアンスや考え方が違うようですので、深い言及はできませんが、心が動揺することのなくなった状態や、そうあるようにする行い、のことを指しているようです。

やや脱線しますが、だるまさんで有名な達磨大師は中国の禅宗の始祖と言われています。(URL先は手足のない理由も書かれており、なかなかショッキングです)

Kayvon Tehranian

ここまで仙厓や禅に関する情報をつらつらと書いておりましたが、FoundationのCo-Founder、Kayvon Tehranianの学歴や職歴をLinkedinで見ると禅の影響を受けていることはほぼ間違いないと考えられます。以下、Kayvonが学部入学したPrinceton University以降の一部を時系列に沿って記載します。

  • 2004〜2008:Princeton University, B.A.

  • 2015〜2017:Universe., CTO

  • 2018-2020:Dharma Labs, Head of Product

  • 2020〜:Foundation, Founder & CEO

Linkedin:https://www.linkedin.com/in/kayvontehranian

2004〜2008年にテクノロジー分野に興味があったならば、Steve Jobsの活躍を間近で見ていたことも予想されます。2005年には伝説的とも言われるSteve Jobs' 2005 Stanford Commencement Addressもありました。Stay hungry, stay foolishのやつです。

2007年にはMacWorld keynote in 2007ではiPhoneも発表されています。またSteve Jobsが禅に傾倒していたという話も有名です。

Princeton Universityを最優等生として卒業後、McKinsey & CompanyやGoogleで経験を積み、2015〜2017年にUniverse.という会社でCTOとして在籍しています。サイトを見る限り、Shoppifyのようなe-commerceサイトをスマホかつノーコードで立ち上げることができるサービスのようです。

Universe.:https://univer.se/

その後、仮想通貨WalletアプリのDharma LabsでHead of Productとして在籍、その後Foundationを立ち上げています。

ちなみにdharmaは仏教用語で真理を意味しています。2022年にDharmaはOpenseaに買収されています。さらにDharmaの元CEOは現在OpenseaのCTOになっています。

Linkedin:https://www.linkedin.com/in/nadav-hollander-8268585a

FND Blogs

2020年5月27日にKayvon Tehranianが執筆したFoundation blogの第一号This is Foundationにて、Foundation創設にかかわる想いのヒントがいくつかありましたので以下に引用します。再定義や新しい方法という言葉から、今の世界を自身の興味関心をベースに再定義したいように読めました。

"If we can make crypto more accessible to everyone, if we can forge a stronger connection to value, and if we can do this in service of the people most influential in shaping our culture, we will experience a seismic redefinition of commerce, value, and ownership itself."

"Not only do they have a newfound stake in the creators’ success, which they can profit from by selling their token back into the market, but they also experience a deeper level of connection to the creators they love because of this alignment."

"The creative community is our community, and we’ve built Foundation to redefine our collective experience of ownership and connection — and how we make money as artists."

"We believe there’s a new category to be invented here and we want to define it, alongside the creative community — and you."

https://foundation.app/blog/this-is-foundation

Again、△◯□、Why Foundation?

△>◯

これまでの内容を踏まえると、Foundationを表す記号に△◯□を使った意図や背景は仙厓をリスペクトしているということが想定されます。最後に気になるのが、△と◯の順序となります。

仙崖の作品のさまざまな解釈を踏まえると、一般的には最高到達点が◯となり、□はそのベースであるように思われます。やや乱暴かもしれませんが、◯が理想で□は現実と言ってもよいかもしれません。

Foundationは◯よりも△を優先しているように見えます。□から○へ向かう△。そして△のためのFoundation=基盤として存在しているとも読み取れる、そのような解釈となりました。

以上です。

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