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なんか小説的な奴

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なんか小説的な奴、なんでここで書いた?
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記事一覧

雪に埋まる

 どこに所在があるのかが分からない、男の頭の中はそれで埋め尽くされているのに、身体はまる…

ヨーゼフK
1年前
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創作は常に夜伽

最近、又吉さんのやってるYouTubeである渦をよく見ています。そのなかでも一番好きなのがイン…

ヨーゼフK
3年前
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暗いところ

 ゆったりとした時間が流れる。漫然とした風の流れ、悠然とした潮の満ち引き、そのすべてがま…

ヨーゼフK
2年前
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グラスを傾けて

 アフターコロナと言われる世の中というのはとても窮屈だ。誰しもが嘆き、誰も歓喜の声を上げ…

ヨーゼフK
2年前
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儚く生まれ、積み上げるように消える

 僕の鼓動は刻々と正しい鼓動を刻みながら僕の身体を正常にしている。果たしてあとどれくらい…

ヨーゼフK
2年前
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伝播する都市

 僕の目の前には一人の男性が立っている。ここは地方都市郊外の駅、大した人混みもなく、かと…

ヨーゼフK
2年前
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この先一方通行。(SS)

 この路地を使う人はそんなにいない、地方都市のそれなりに賑やかな駅前から一つ外れたまるで側溝のような道。この路地は都市計画の余白として吐き出されたように、なんの意味も持たない。大して近道でもないし、昔この路地で殺人事件が起こったことがあるくらい安全性も低い。だから誰もこの路地は通らないのだ。  しかし私はよくこの路地を通る。なぜ?と言われれば、よくわからないけれど、たぶん、一つ挙げるとすればそれは誰も通らないからだろう。まぁなんにせよ動機なんてものはどんな出来事であっても後付

石を拾う仕事

「どうだろう」 どうだろうと言われても、僕にはそれを判断することは難しい。だから僕は何も…

ヨーゼフK
2年前
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