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青森 八甲田山 バックカントリースキーで極上パウダースノーと戯れる
建国記念日の連休に引っ掛けて、最近どっぷりとハマっている青森 八甲田山でのスキー旅行に出かけた。
東京羽田空港から青森空港へは僅か90分。空港からバックカントリースキーのメッカである八甲田ロープウェイスキー場までは、車で40分程。
朝一の飛行機に乗れば、11時にはゲレンデに出れる近さなのだ。
最近やたらとメディアを騒がせているバックカントリースキーでの遭難事故。極寒の雪山に必要十分な装備も持たず、滑走禁止エリアに単独で侵入するのは自殺行為だ。
ここで紹介するのは、そんな無謀なスキーではない。
当然ではあるが、万一の雪崩や遭難に備えた装備と熟練の雪山ガイドとともに楽しむバックカントリースキーだ。
スキーはかれこれ40年もやっているが、数年前から、人の手が加わっていない雪山を歩き、登り、滑る、バックカントリースキーの魅力に憑りつかれてしまった。
どこまでも続く青空、純白にきらめく雪景色、スノーモンスターと名付けられた樹氷群が360度に広がる世界。
そして聞こえるのは風と自らが踏みしめる雪の音のみ。
吹雪くことが多い厳冬期の八甲田だが、稀に晴れた日のバックカントリーが見せる姿は、「ここは天国か」と感じさせるほどに美しい。
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しかしこの場所は、今から122年前の明治35年、青森歩兵第5聯隊による八甲田山雪中行軍で210名中199名が命を落とした悲しい物語の場所でもある。
美しくも気高く、厳かな雰囲気を持つこの雪山は、彼らの魂が息づいているからだろうか。
さて、スキーとは言うものの、バックカントリースキーでは大半の時間は雪山を登っている。スキー板の滑走面に「クライミングスキン」や「スキーシール」と呼ばれる特殊な布を貼り付けることで、スキー板を外すことなく雪山を登ることができるようになっている。
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このスキーシールを貼って、樹氷が広がる雪山を登り、剥がして滑り、再び貼って登ることを繰り返しながら、目的とする極上のパウダースノーが広がる斜面を目指すのだ。
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山を越え、谷を越えて、ようやくたどり着いた極上のパウダースノーが広がる大きな斜面。自らのシュプールで、ナスカの地上絵の如く鮮やかな線画を描きながら、一気に滑り降りる。
ふかふか雪の浮遊感と風を切るスピード感。
童心に帰って、声をはり上げながら滑り降りる爽快感は何物にも代え難い。
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そして、雪山で遊び疲れた夜。
八甲田の周りには、あちこちに良い温泉がある。もちろん旨い地酒も。
61歳でサラリーマンを退職引退し、FIRE専業主夫となって5カ月目。
今しかできないことを全力で楽しみたいと思っている。
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