優秀な後輩は貴重。常に謙虚な姿勢を持とう
新卒で入った組織設計事務所で構造設計の仕事を始めて7年目になります。
7年目になって実力がついたかというとちょっと怪しいなと思うのが本音です。
というのもこの仕事、専門性が高くてその幅が広いんですよね。
・鉄骨造の小規模、中規模建物
・鉄筋コンクリート造のマンション
・一貫計算で解けるレベルの木造
あたりをひと通りこなしてきましたが、今超高層ビルの設計をやっていて振動解析の中身がまったく分からず勉強しながら進める毎日を送っています。
振動解析をやって制振ダンパーのことが理解できたら今度は免震構造?最適設計?・・・という感じで終わりがありません。
新しく入ってくる後輩も増えてきて、指導する側よりも知識が豊富で優秀な後輩に恵まれる機会も出てくると考えられます。
そんな状況になったらどうやって指導したらいいんだろう?
こんな状況になった時どうするか。
私の見解を要約するとタイトルにもあるように、
優秀な後輩は貴重だ。常に謙虚な姿勢を持て。
ということになります。
すべては自分の謙虚さから生まれる
仕事は結局のところ人との関わりから生まれます。
つまり自分ひとりだけでは仕事は成立しないということ。
だからこそ他者を大事にする姿勢が必要になってくるわけですね。
自分が優秀じゃないことを好材料として、自分より優秀な人から積極的に教えを乞う謙虚さを持ったほうが、結果的にスムーズに仕事をこなすことができます。
大事なのは自身のプライドを通すことではなく、仕事をスムーズに回すことです。
専門性に奢れず初心に立ち返ろう
構造設計なんていう専門職についていると、企業側から即戦力の専門性を求められることもあり、知識と経験がすべてだと錯覚してしまいがちです。
でも本当に大切なのは年齢に関係なく謙虚な気持ちで相手に接することができるかどうかだったりします。
私もかつて知識武装して頭でっかちになってしまい、仕事で失敗してしまった過去があります。
当時は早く即戦力な人材にならないと、という思いで必死に生きていたのを覚えています。
心の余裕を失うと大切な仲間も失ってしまうかもしれません。
ちょっと最近心の余裕がないなと感じている人は、胸に手を当てて今一度初心に立ち返ってみましょう。
優秀な後輩とのやり取りはどうしたらいいか
優秀な後輩を持ったらどうしたらいいか。
私の見解としては、
・相手の意見を素直に聞いて、とりあえずやらせてみる
・参考として自分自身の意見も軽く伝えておく
・失敗したら一緒に原因と対策を考える
がいいのではないかと考えています。ともに学ぶ者として併走するイメージですね。
自分自身が特定の分野に精通していなくてもまったく問題はありません。
・どうやって調べるか(書籍、マニュアルを参照する、人に聞くなど)
・どんなかたちで仕事を進めるか(スケジュールや打合せなど)
が共有されていれば大丈夫です。
いずれにしても、自分自身が優秀じゃないと自覚して謙虚な気持ちを持っていればそれほど難しくはないでしょう。
話しやすい、相談しやすい環境づくりに力をいれよう
Googleが提唱している「心理的安全性」を金融庁が採り入れたことで一時期話題になりましたが、話しやすい環境づくりには力を注いだほうが賢明です。
心理的安全性とは「不安を感じず、自分の本来の能力を発揮できる環境がある」という状態のことを指します。
あなたは後輩から報・連・相を受ける時、片手間で対応していませんか?
・メール対応しながら顔を合わせずに耳だけで聞く
・いつも忙しい状況を作っている
こんな対応をしていたら要注意です。
協力してくれる人が減って、ますますあなた自身が忙しく苦しい状況に陥ってしまいます。
昔私の尊敬する先輩社員から、
いつも忙しいからいつでも声をかけていいよ。
と言われたことがあります。
今忙しくても人の話を聴く姿勢を持てば、将来協力してもらえることだってあるでしょう。もちろん協力してもらえないかもしれません。
でも話しやすい環境づくりには貢献できています。
忙しさを言い訳にせず一緒にいい設計を目指していきたいところですね。
まとめ
優秀な後輩を持つと、あなた自身が謙虚になれる大事なきっかけになります。
年齢関係なく相手に謙虚な姿勢で仕事にのぞめば、あなた自身の仕事の負担が減って仕事がうまく回るようになるはずです。
私自身構造設計の仕事を続けてみて、専門性はそれほど重要じゃないことに気づきました。
人とうまく仕事をしていくためには、
・ともに仕事をする人に対する謙虚な姿勢
・話しやすい、相談しやすい環境づくり
が重要です。
仕事が忙しくて後輩とのコミュニケーションがうまくとれていないなという人はいますぐ行動してみてください。
きっと仕事の負担が減ってラクになるはずです。
ともに頑張りましょう。
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