26歳。素敵な大人になりたい

26歳女。
素敵な大人になりたい。

私が思うに素敵な大人とは、人生をそこそこ楽しんでいる人だと思う。
例えば、自分なりの信念と、ほんのちょっと贅沢ができるくらいの稼ぎと、日々に彩りを添えてくれる趣味を持っている人。

そういう人は取り立てて優秀でも裕福でもないが、自身の身の丈に合った生活を上手に、そしてそこそこに楽しんでいる、素敵な大人に違いない。
ちなみにほんのちょっとの贅沢は、仕事終わりにコンビニスイーツを買っちゃうとか、たまには市販じゃないお高めのサロンシャンプーを使ってみようかなとかその程度でいい。

けれど私はどれも持っていない。
信念も贅沢ができる稼ぎも趣味も。どれもない。
毎日毎日ぼーっとしているだけで時間が、一ヶ月が、一年があっという間に過ぎていく。
虚しい人生。少しずつ心が死んでいくような気がした。
私は素敵な大人ではない。

そんな人生はもうやめたい。やめなければ本当に死んでしまうような気がする。
自分の人生にも彩りが欲しい。
そう思ったら居ても立っても居られなくなったので、とりあえず行動を起こさなければ。

稼ぎは今後頑張るとして、まずは趣味を見つけるところから始めたい。
信念もまあ後から見つけることができるだろう。
趣味を見つけるにあたって、まずは心がときめくものを探してみることにした。
何でもいい。
メイク、ファッション、映画、読書、ゲーム、英会話。
手当たり次第に試してみた。
けれど、どうにもハマらない。
どれもやっていて楽しいし、好きではあるけど何か違う。
心は躍らないしときめきが足りない。

これは困ったと何気なくインスタを開いたそのとき、ある特定の投稿に目がいくことに気づいた。

まるっこいフォルムのテディベア、ファンシーな雑貨、これでもかというほどキラキラの女児向けアクセサリー、昔ハマった少女漫画、アニメの変身コンパクト、パステルカラーの髪、シフォンのワンピース、ピンク色で埋め尽くされた世界観


可愛い。
心がときめく。

これだ。
私は可愛いものが好き。
そうだ、KAWAIIになら夢中になれる。
KAWAIIになら心が躍る。

ということで、これからKAWAIIカルチャーの世界に飛び込んでみることにした。

26歳女。
心の女児が目覚めた。
これから世界をKAWAIIで埋め尽くす。