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ゆるるか
2019年6月30日 18:59
それは昼の目をちいさくおしつぶしたかのように輝いていてとても熱そうにみえましたが、近寄ってみてもふれてみても両手でそっと包んでみても、ぜんぜん熱くないのでした。
2019年6月30日 19:04
耳を近づけてみると、サラサラとした音が幽かに聞こえます。こんなものは、この森ではまったく見たことがありませんでした。 きっとウツホから落ちてきてしまったに違いありません。 ウツホにはこのようなキラキラ光るものがたくさんあるのですから。
2019年7月3日 12:51
ウツホへ届けようと、上へ放りましたが、それはすぐハニにかえってきてしまいました。拾い上げ、今度はさっきよりも腕を振り上げて放りました。またかえってきてしまいます。 ゆっくり放ってみたり、自飛び上がりながら放ってみたりしましたが、それがウツホに吸い込まれることはありません。
2019年7月3日 13:00
少し疲れたので、キの根元にうずくまりました。いつもはこうしているとすぐに眠ってしまうのですが、なんだかざわざわして中々眠れませんでした。これはとても美しくて、この暗い森の中でとても輝いているけれど、いつまでも持っていてはいけないと思いました。
2019年7月4日 23:26
そんなことを考えながらふと前に広がる大きなスイを見ると、夜の目に照らされたスイの表面はキラキラと輝いています。今、手の中にあるものよりもずっと弱々しいし、常にぬらぬらと蠢いていましたが、その一瞬に見せる輝きは似ていました。
2019年8月31日 20:34
ゆっくりと遠くを見ていくと、夜の目もスイの表面にうつっています。スイのすぐ上には本物の夜の目があります。今日は、何を考えているかわからない、まんまるの形でした。おや?