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こたえは、わたしの中にある

昨年ゆるりがもりが会場で開催されたthousand snow ・Yagnaという会。
富士市で今年は開催されて、5月12日に伺いました🗻。

有機農法で野菜づくりされている方、

養鶏業の方、養豚業の方3名の方のお話し会でのこと。


わたしは、質問を投げかける機会を与えていただき、野菜づくりをされている方に、「楽しいですか?」
そして、前日、無投薬で育てられている養豚業の方と食事の機会をともにしたこともあり、養豚業の方に、「抗生物質などの無投薬についてのお考えをお聴かせいただけますか?」という問いかけをしました。

楽しいですか?の問いに、やや戸惑われながらも、野菜を育てる中で、収量を求めて育てないといけない面もあるが、成長へのやりがいがあり、楽しいというお返事がありました。

養豚業の方は、産業家畜という言葉を用いられて、そうした概念で、効率、安定供給、感染予防などをポイントに必要と考えて、投薬をした上で、育てられていることを話してくださりました。
わたしは、なぜこの問いかけをしたのか?

普段、食を伝えるひとりとして、
食を選択する基準について、自分自身も考え続けて行動しています。


買い物は投票という言葉がありますが、わたしの基準は、美味しさ、そして、この人が愛情をこめて育てたから、真心を感じるから、突き動かされるものを含めて、手に入れたいと思い、感覚的な選び方も大きいと思います。

工業製品的な食なのか、職人的なのかも大きなポイントです。

有害となりうるものを最小限もしくは、なしにする工夫をせずに、加えたものは、極力選択したくないと思っています。

大量に生産して、多くのユーザーへ届けること。
そういったタイプの生産者のやり方のものを選ぶ場合も0ではなく、もちろん場合により、あります。

しかし、基本的には、小規模で、育てる、つくる方が、まず人として優しくて、生命力を感じさせる生産形態であることをポイントにしています。



わたしは、看護師、コミニティナースでもあるので、命の巡りに関心が強くあり、養豚業の方の、研修先でのエピソード(野菜でいうところの間引き、命の選別をするということ)から、命をどう捉えるのかを改めて考えるきっかけとなりました。

日本での命、死生観とデンマークでの命、死生観とでは、当然違い、
国柄で捉え方が違うこと。
尊厳死を取り入れている国における、命の線引きについて。

そのお話を伺う中で、じぶんのアイデンティティを感じました。
最期まで命を全うすることが大切だと思っているので、途中で断つことは、避けたいという思いがあります。
だから、選別するということに、頭で理解しようとしても、避けたいと思うこころがあり、ざわざわとしました。

しかし、誰かがじぶんの代わりに仕事をして下っているから、食肉をいただくことができるということ。
そのような現実の中で、どのような考えで、どのように命を巡らせているのか。食品になるまでの過程を掘り下げ見ていくと、生産者の方も、それぞれの考えで、仕事をされていて、その面を知らずして、批判するのは簡単で、知って、選択するということがいかに大切なことであるのかを感じました。
そして、生産してもらっていることに対して、当然のことではなく、ありがたい氣持ちになりました。
また、その命をいただだくということの深さも改めて感じました。

この人は、この会社は、なぜ この仕事をしているのか。
どこに共感できるのか。
楽しいだけでは、食べていけない。
食べていくには、経済を回すには、ある程度の犠牲も必要?
楽しいを保持しつつ、食べていくことができる生活とは?
どこかの部分で、誰しも何かを犠牲にしている部分はあるのか。
その帳尻を合わせることが妥協というのか?
しっくりとくるバランスを中庸というか?・・・・・・・・ わたし自身、何を大切にして生きていきたいのか。というところに焦点を当てて、考え深める機会になりました。

様々なタイプの人、考え方がありますが、つい、感情的に捉えて、否定的に思えることもあります。

しかし、お話しを伺い、俯瞰してみると、なぜその仕方を取り入れてされているのか、それぞれの方にヒストリー、価値観があることが分かりました。

あの考えは、反対というのでもなく、あの考えもあるんだ。
立場が変われば、経験が変われば、ものの見方は様々で、本当に千差万別。




じぶんの中のこたえ。

じぶんで選ぶということ。

わたしは、

        大量生産ではなく、とっておきを少し。
         

            ハレとけ。足るを知る。
        そんな感じが、いいなぁと思います。
            

           感覚的に共鳴できること。
          それを辿ると、なんでしょう?
          言葉には、しにくい領域です。

      じぶんの感覚を頼りに、これからも楽しみたいです。

         
         ~📷知多半島のお仲間のみなさん~

    

ものまめやか:物忠実やか
今回のYagnaのテーマでした。
その言葉の意味のように、
多角的視点で物事を捉え、真剣にじぶんに問う時間となりました。

この問いは、ある程度、線引きできているようで、日々更新していて、これからも続くことと思います。

貴重な機会、ありがとうございました✨

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