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【ゆるり暮】「食いつぶしたらあかん」吉野杉

(2020/5/11)

日曜の朝、何気なくつけたテレビ。NHKのえぇトコで美川憲一とはるな愛が「吉野」を紹介する再放送がめっちゃ面白かった。

桜や吉野葛とともに紹介されていた吉野杉。吉野の人工林は密植で、節が少なくまっすぐ育ち、100年、200年、300年という樹齢の木もたくさん。

吉野杉の管理を仕事とする89歳の山行(やまゆき)さん。たった一人で製材所を切り盛りしながら工房で吉野杉の製品を作る若い製材所の代表者さん。吉野杉の端材を使って割り箸を作っている製箸所さん。ほんまに、吉野杉を大切に思ってるんや、とホロリ。

特に、200年以上も前に植えられた木を「食いつぶしたらあかん」という製材所の坪岡さんの言葉。

以前参加していた町づくりグループで企画した吉野杉の人工林を見る体験ツアー。その見学時に見せてもらったのが、吉野・川上村が11億円で買い取ったという原生林。村の年間予算が23億円での11億円(2年に分けての)支出にも反対意見がなかったのには、製紙会社が天然林の皆伐を始めたため土砂崩れがおき沢が濁り…という背景が。

「食いつぶしたらあかん」という、人の思いが、吉野杉を育てているんやなぁ。

(写真は2012年の体験ツアー)

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