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【不妊治療記録vol.25】採卵前夜にラスボス注射登場

 31歳から妊活を始めた私と夫(35)。生理は超順調、生理痛も一切なし、婦人科検診も毎年クリア。そして夫の海外転勤、半年不発だったタイミング法。最初は私が不妊なわけがない!と思っていたけど実は”妊娠しない側”だった私たちの不妊治療記録。

毎日の自己注射

 採卵に向けて毎日自己注射をして、薬を内服する日々。指定された日に病院でエコーをして卵胞の大きさを定期的にチェックしていた。
 最初はあんなに怖がっていた自己注射だが、毎日やっていくうちにほぼ流れ作業でやれるように成長していた。とはいえ薬剤を入れるときは染みて痛いし、針から少し液体が漏れるとつんと鼻をさす不思議な匂いがした。

お腹がとにかく張る

 生理前もお腹が重くなったりすることがあるが、採卵前のお腹は重いというか突っ張る感じがした。座っていると何かがつっかえる感じがするし、立っているとずっしりと重くなった感じがする。これも中で卵胞がいくつか育っているからだ。低AMHと言われてなかなか卵胞が取れないかと思ったが、エコーによると9個前後は取れそうだとのことだった。
 採卵日が近づくにつれ、どんどんお腹は張っていたが、採卵二日前にはスッとお腹が軽くなって「もしかして排卵したんじゃ…」と戦々恐々としていた。

ラスボスの注射を打つ

 いよいよ採卵日が決まると、病院から新しい注射と点鼻薬をもらった。点鼻薬は”ブリセリン”と言って、採卵日2日前から1日2回ずつ鼻にシュッと噴射した。特に匂いもなく、花粉症などで点鼻薬には慣れていたので特にこちらは問題なく終えた。こちらは卵胞が十分に発育する前に排卵することを防止する作用があるようだ。
 問題は”ガニレスト”という注射だった。手渡された時に驚いたのだが、本当にただの注射である。「え、こんな本物の注射私が打つんですか…?」というくらい本格的な見た目で恐ろしくなる。

ガニレストの説明用紙
裏面

 すでに薬剤は入っているので自分でメモリを見る必要はないが、なんと言っても針が怖い。長い。こんなの素人の私が打っていいんだろうかと看護師に手渡された時にとっさに思ってしまった。
 ゴナールエフに慣れたと思ったらこんなラスボスみたいな注射が控えていたなんて。でも打たなければ今までの努力が無駄になるので打つしかない。

注射と格闘はできない

 このガニレスト、今までの注射と違うのは針の長さだけではない。打つ時間が決まってるのだ。採卵時間に併せて打つ時間が指定されていて、モタモタしてると時間が過ぎてしまう。私の場合は22時指定だったので5分前から針を見つめて精神統一をしていた。
 いざ針をお腹に刺そうとするのだが、力が足りないのか皮膚に貫通しない。力を入れてるつもりでもビビってしまって皮膚にスッと針が入らない。しかも刺す前に震え過ぎてお腹に赤いあとが複数できる。
 そしてさらに力を入れると針がスーッとお腹に入っていく。2/3針が入っていればいいらしいが、割とスルスル入っていった。しかしゴナールエフと比べて拍子抜けするほど痛みがなく、薬剤を入れてる時も無であった
 初めてのガニレスト注射、見た目にビビっていたがゴナールエフと比べると痛みは全くなかった。

いよいよ初めての採卵

 ガニレストも乗り越え、卵胞も育ち、いよいよ明日は人生初の採卵日である。朝8時とかなり早いのですでに生活リズムが日本で崩れてしまっている私は早めに就寝したのであった。

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