【脳内散歩 vol.0】地形図を見てみよう
地形図、読めますか?
みなさんは「地形図」を見たことはあるでしょうか?
学校で教わったきり一度も見ていない人もいるかも知れません。
もしくは地図記号を覚えるのに苦労したというイヤ~な記憶を思い出す人もいるでしょうか?
日常生活ではグーグルマップなどの道路地図しか見ない人が大半だと思いますが、地形図で地形を読むことができると、また違った世界が見えてきます。
地形図を読むことで、日常の景色が少し違ったものになったり、地域の大地の成り立ちを想像出来たり、ワクワクするような冒険心が生まれるかも知れません。
また旅先での観光地をよりいっそう楽しむためのアクセントになるかも?
今回は地形図を読みやすくするお勧めのアプリを紹介するとともに読み方のコツを解説しちゃいます♬
まるでジオラマ?
少なくとも私にはそう見える(笑)
その名も「スーパー地形(カシミール3D)」!!
私の場合は使いたい特殊機能があったので課金しましたが(それでも980円)、普通に見るだけであれば無料なので安心してダウンロードできます。
タブレットだと画面が大きくて、より楽しめるかも知れません。
まずはスクリーンショットをお見せしましょう。
ここは日本人なら誰もが知ってるだろう「富士山」とその周辺です。
富士山は画面中央のやや左。南(下)には愛鷹山、南東(右下)には箱根山が見えます。
どうでしょう??道路は分かると思いますが、地形、見えますか?
上のマップから道路などを取っ払い、地形だけにした画像を貼り付けます。
私は見慣れているのでジオラマっぽく見えますが、どうでしょうか?
富士山の中央部には丸い穴(火口)があって周辺はノッペリした感じに見えますよね?それ以外はギザギザした凹凸が多いイメージ。
練習しましょう
地形図を読めるようになるために練習してみましょう。
富士山部分をズームして地形図だけだと、こうなります。
おそらく一般の方が地形図を見ても「読めない」原因のほぼ100%が、この茶色の線、すなわち「等高線」でしょう。
慣れていれば、これを見るだけで地形が手に取るように分かり、山も迷わずに歩けるのですが、熟練には多大な経験が必要です・・・。
でも御安心ください!見えますよ!!
どうでしょう?
え?良く分からない?
ではこれは?
上の画像に落書きしてみました(笑)
赤丸でかこったところが火口です。へっこんで見えません??
(※宝永火口とは、江戸時代に噴火した火口。てっぺんではなく、横っ腹が噴火したそうです)
そして水色の線は「谷すじ」です。溝のように見えません?見えますよね??(谷すじ多いので一部だけなぞりました)
上の画像と何度も見比べるうちに、見えてきませんか?
はい次!このアプリの最大のウリである3D画像、いきます!
よし!これは富士山ですよね♬
放射状にのびる線が谷すじだと、これを見れば一目瞭然ですよね。
これを見て上の画像を見れば、より「見える」ようになったのではないでしょうか?
さらに1ステップ
富士山は分かりやすいかたちですので、もう少し複雑な山を見て練習しましょう。富士山の北東にある山中湖の北岸の山地に行ってみよう!(脳内で)
どうですかね?
(※左の切り貼りのような直線はデータの継ぎ目だと思われます。実在の直線ではありません。)
ノッペリしたところが平地で、モコモコしたところが山地なのは分かるでしょうか?
メインの尾根筋が北東から西にのび、尾根を挟んで北と南へ、それぞれ何本もの沢(谷すじ)が流れているのが見えませんか?
「まだまだ慣れないな~」
と言う方々のために、こんなのをつくってみました。
左がもと画像で、右は私が加工したものです。
茶色の線が尾根筋、青線が谷すじです。
最初はピンと来なくても見比べるうちに地形図が「読める」ようになってくると思います!
これをきっかけに地形図を読むをマスターし、ぜひ私といっしょに妄想・・イヤイヤ、「脳内散歩」にでかけませんか?
今後は地形図から読める色々な「そうだったのか!!」を紹介したいと思いますので、またご覧いただければ幸いです。
ここまでお読みいただきありがとうございます。
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