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ゆるく楽しむ日曜地質学:2022年1月16日号

久しぶりの日曜地質学、ほぼ2か月半ぶりとなります!

近況布告

昨年の6月以降は、個人事業と一般社団法人設立と書籍化が重なり、嬉しくも大変だった怒涛の下半期でした。
12月はようやく疲労が抜けたかと思いきや、中旬からまた体調崩してましたが、先週からようやく健康的な生活に戻っています。
と言っても少し微妙で、朝スッキリ早起きなのは良いのですが、夜になると疲れてしまい、20~22時にはダウンして爆睡してしまっています(;^_^A
もっとも昨晩は津波警報で24時にたたき起こされたのですが・・

今回は、この津波の原因となったトンガの巨大噴火をきっかけに思ったことを書いてみたいと思います。

破局噴火とスノーボールアース仮説

トンガ沖で起こった巨大火山噴火の映像に衝撃を受けた人は多いと思います。噴火は昨日(2022/1/15)の午後1時頃に発生し、約12時間後に日本に津波が到達しています。(詳細はコチラ↓)

地質を調べると、長い地球の歴史の中で、世界のあちこちで何度も巨大噴火が起こっていたことが分かります。火山の巨大噴火は「破局噴火」とも呼ばれ、Twitterでは一時トレンドワードになっていました。
理論上、地震の規模に上限はあっても、火山噴火の規模に上限は無いと言われています。ですので、現在の人類の文明は大地震では滅ぶことはなくても、火山の超巨大噴火で滅ぶ可能性はあると言われています。

そんな恐ろしい火山噴火ですが、一方では、火山のおかげで今の地球があるかもしれないという話もあります。

実は地球はかつて、全体が凍り付く「スノーボールアース」と呼ばれる状態が続いた時期があったと言われています。
しかしこの説が提唱され始めたころは、大部分の科学者が「ありえない」と否定していました。その理由は簡単です。
地球全部が凍り付くと「真っ白」になりますよね。そうなると太陽光を跳ね返してしまい、地球は二度と温まらなくなり、凍ったままになるからです。
でも今の地球は凍っていません。だから「スノーボールアースになったことは一度もないはずだ」と、誰もが考えていました。

しかし凍り付いた地球が元に戻るシナリオが1つありました。それが火山の噴火です。巨大噴火が氷床を吹き飛ばし、二酸化炭素や水蒸気などの温室効果ガスをまき散らして地球が温暖化すれば、世界中の氷が融けただろうと。

もう10年前になるのですね。当時この本を読んで大きな衝撃を受けました。
ジャーナリストが科学者への取材をもとに書いた本ですので、物語形式で読みやすい文章です。
興味がありましたら、是非読んでみてください♬

今回は以上です。
お読みいただき、ありがとうございました。

次回は都道府県シリーズで、秋田県のとある地形についてのお話です。

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