4月の三大都市圏バイト時給、販売など6年ぶり下落。

 
【三大都市で6年びりに、時給の落ち込み】
新型コロナウイルス感染拡大の影響は上昇が続くアルバイトの時給にも及び始めた。求人情報大手リクルートジョブズが18日発表した4月の販売やサービスのアルバイト・パート時給(三大都市圏)は前年同月比で6年4カ月ぶりのマイナスとなった。時給の集計対象とする求人件数(全国)は同6割減り、大幅な落ち込みとなった。
 
【レジャー施設の業務全般で、低下した】
三大都市圏(首都圏、東海、関西)で「販売・サービス系」の募集時平均時給が4月は1038円となり、0・2%下がった。下落は2013年12月以来だ。「レジャー施設業務全般」が2・5%安、「チラシ・パンフレット配布」が2・4%安などとなった。「フード系」も1011円で0・1%の上昇にとどまった。
こうした職種の時給が頭打ちになったのは、人材需給の緩みに加えて、新規開業が先送りとなり高めの時給が多いオープニングスタッフや、深夜営業の飲食店スタッフなどの募集が急減したためだとみられる。

【全体の平均時給は上がっている。】
ただ、三大都市圏の4月のアルバイト・パート全体の募集時平均時給は2・7%高い1075円で、上昇が続いている。物流や清掃などの仕事の伸びが目立つ。
求人減は顕著だ。同社が運営する求人媒体に掲載された広告のうち、時給の集計対象件数が4月は全国で15万6149件となり、63%減った。

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