【結論・一言で伝えるなら】 化粧品販売20%減、3月末、外出自粛で消費に変化。

【ドラッグストア 化粧品の売り上げ減少】

新型コロナウイルス感染拡大による外出自粛の要請を受けて、消費者の購買行動が変化している。経済産業省の公開データを分析したところ、3月末のドラッグストアの化粧品販売額は前年比20・7%減だった。外出の自粛で化粧をする機会が減ったとみられる。業態別に見ると、スーパーでまとめ買いをする消費者が増え、コンビニエンスストアの販売額が減少した。
経産省が昨年公開を始めた「POS(販売時点情報管理)小売販売額指標」を分析し、販売金額を指数化した数値を比べた。


【コンビニ<スーパー 保存できる食品多く売れる】

首都圏で外出自粛要請があった週末を含む3月23~29日、スーパーの食品の販売は前年同週比22・7%増えた。特にコメなどの主食が33・4%増と目立ち、保存の利く加工食品も26・4%増えている。
販売減が目立つのはドラッグストアの化粧品だ。化粧品全体で20・7%落ち込んでおり、中でも口紅などのメイクアップ化粧品が29・3%減と大幅に減った。化粧水などの基礎化粧品は15・6%減だった。
経済産業研究所の小西葉子上席研究員は「外出自粛やリモートワークで化粧の機会が減ったほか、マスクの着用でメークを控えめにする人もいる」と指摘する。アジアからの観光客が化粧品を大量に購入するケースも多かったため、インバウンドの落ち込みも背景にあるという。

【まとめ】

コロナウイルスにより市場の変化が訪れている。
外出を控える人が増える
→化粧はしないため化粧品の売上減
→コンビニに行くよりスーパーでのまとめ買いが多い



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