コロナでも順調な企業 ニトリ純利益6%増スギHD、営業益16%増

【ニトリHD33年増益 純利益6%増、コロナ影響、上期までと仮定今期見通し。】

 ニトリホールディングスが6日発表した2020年2月期の連結決算は、純利益が前の期比5%増の713億円だった。ベッドマットレスなど定番の商品が好調だったほか通販事業の売上高も増えた。21年2月期の業績予想は、新型コロナウイルスの感染拡大の影響が上期(20年3~8月)まで続くと仮定したうえで、純利益を前期比6%増の757億円とした。
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 前期の売上高は6%増の6422億円。国内の既存店売上高は2・8%増えた。昨年10月の消費税率の引き上げ前に駆け込み需要が生じたうえ、増税後の反動減も20年2月にかけて徐々に解消。天候が安定せず夏物や冬物商品は伸び悩んだが、天候に左右されにくい定番商品の伸びで補った。通販事業の売上高は15%増えた。
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営業利益は7%増の1074億円。商品仕入れに関連する為替の決済レートが前の期より3円近い円高の1ドル=107円46銭となり、海外から輸入する商品の調達コストが下がったことなどが寄与した。
 21年2月期は売上高が前期比2%増の6532億円、営業利益は4%増の1122億円を見込む。計画通りに着地すれば、34期連続の営業最高益となる。
 上期については新型コロナで客足が鈍る影響が続くとみる。上期の既存店売上高は前年同期比3・8%減、下期は1%増とし、通期では1・4%の減少を想定する。店舗数を増やして、全体では増収とする計画だ。
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6日記者会見した白井俊之社長は政府の緊急事態宣言の影響について「今の時期は春の新生活に向け、必要があってお店を利用する人が多い。営業動向については個店ごとの状況に応じて考えていきたい」と話した。
 業績予想の前提となる想定為替レートは1ドル=104円とした。コロナの感染拡大を受けて急速に円高が進んだ局面などで為替予約を機動的に実施。商品の仕入れ費用が下がり、利益率が改善すると見込んでいる

【スギHD、営業益16%増、前期300億円、積極出店で。】
 ドラッグストアを展開するスギホールディングスの2020年2月期は、連結営業利益が前の期比16%増の300億円前後だったようだ。3年連続で過去最高を見込んでいた従来予想の280億円からさらに上振れた。東京や名古屋の中心部に積極出店して客層を広げた。調剤部門の伸びも貢献した。
 売上高は11%増の5400億円前後だったようだ。過去最高見通しの従来予想(5200億円)を上回った。
 既存店売上高は消費増税後の19年10月に前年同月比4%減と落ち込んだが、処方箋の取り扱いが増えたこともあり11月以降はプラス圏で推移。20年2月は既存店売上高が21%増だった。新型コロナウイルスの感染拡大を受け、マスクや除菌剤を買い求める客が増えた。

【まとめ】ここからネット通販がますます増える中、課題は在庫連動である。80%がネットと店舗を行き来するという中で、店舗に来店の狙いは追加購入だと思うが、そこに在庫がある、物があるから売れると言う中で、ネットでそれをどう見せるか現在物流などの影響で在庫がないのに、閲覧履歴を元におすすめを出すサイトが多い、ただおすすめするのではなく、今買える、届く、そして何でおすすめされてるかがユーザーにとって意味があるものかどうかのバランスを取るのが今後の課題か


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