中国新車販売が11%増、6月、2カ月連続伸び2ケタ。


【中国の販売台数が伸びる。】
 中国汽車工業協会は2日、6月の新車販売台数が前年同月比11%増の228万台の見通しだと発表した。前年同月実績を上回るのは3カ月連続で、2ケタの伸び率は2カ月連続となる。新型コロナウイルスの感染拡大で景気が落ち込むなか、政府のテコ入れ策が需要を押し上げたかっこうだ。

【乗用車も商用車も、補助金などの政策で需要増】
 乗用車や商用車、電気自動車(EV)などの詳しい内訳は明らかにしていない。政府のインフラ投資の拡大に伴ってトラックなど商用車が大きく伸び、全体のけん引役となった。乗用車も購入補助金などの政策が需要増を後押しした。

【トヨタ、本田も回復傾向にあり!】
 メーカー別でみると、トヨタ自動車など日系大手は好調だった。新型コロナの被害が大きい湖北省武漢市に工場を持ち、回復が遅れていたホンダも右肩上がりで復調してきた。
 買い替え時に下取り価格が高いなどブランド力が評価されているメーカーが販売を伸ばしている。中国の中堅メーカーは外資や中国大手に押され、販売は苦戦が目立つ。
 乗用車の業界団体によると、6月は販売店の売れ行きが4~5月ほどの勢いがないという。一部の地方で購入補助金の支給が終了する見通しであることなどから、国内市場の先行きに慎重な見方も出る。今後はメーカー間の販売格差がさらに広がりそうだ。

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