人が人にものを伝えることの困難さには果てしがない

僕は、ここでごく小規模の人たちに向かって発信を行っている。

ごく小規模の発信を行っている者は、少しでも読者を増やしたいと考える。若干増えたら、さらに増やしたいと考える。レベルアップの階段は無限に続く。あそこまでたどり着けばラクになるだろうという気持ちがこの階段をのぼらせる。

しかし考えてみれば、人が人にものを伝えることの困難さには果てしがない。ラクになれる場所などないことがわかる。

地球上でイエスキリストを知らない人はたぶんいないだろう。その意味では「ゴールにいる人」と考えてもいいと思う。しかし彼がどれほどの誤解と無関心に取り巻かれていることか。

信仰の是非はともかくとして、途方もなく真摯な人だったという点だけは七十億人が敬意を払ってももよさそうなものだが、実際には敵意しか抱いていない人や、エキセントリックな変わり者くらいにしか思っていない人も多い。

もっとレベルを下げて、日本国内で広く認知されている人を考えてみても、状況は変わらない。このあたりのレベルがふつうの情報発信者の考える「ゴールにいる人」である。

ネット時代には敵意がダイレクトに届くので、数百万人の水準で情報を発信していれば、ミュートやブロックを使って住み分ける以外にどうしようもないはずだ。

その下には数十万人レベル、数万人レベル、数千人のレベルの発信者がいて...さらに下を覗くと「やあ、どうもこんにちは」である。

というわけで、ここでは、書くことと考えることを楽しむこと。一人にでも届いたら素直に喜ぶこと。明日も続けること。それだけを考えてやっている。

影響力を拡大するための戦略は一切ない。「そんなことではダメだ」と言われた場合は「そうっスね。ダメですね~こいつは」と心から同意したいと思う。

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