悪夢について
世の中には、よくゆめをよく見るというひともいれば、ほとんど見ないというひともいる。
ぼくはたくさん見るタイプで、悪夢が多い。
自慢にならないが、悪夢はキライではない。
なぜなら、起きた後にスッキリしているからだ。
今日も悪夢をみて目が覚めた。
内容は、あいかわらずおぞましかった。
じぶんの脳みそのどこに、このようなおぞましい空想をできる能力があるのか、起きるたびに不思議に思う。
ぼくの悪夢はだいたい話が入り組んでおり、長時間続く。
たぶん、感情面でのストレスを発散しているのだろう。
***
じっさいに夢を見ていた時間は、もしかすると数分だった可能性もある。
しかし、体感では20年くらい夢の中で過ごした感じだ。
それにしても不思議なのは、なぜあれほど長時間にわたって、じぶんではない人間を演じていられるのだろうか?
ちなみに、今朝の夢の中では刑事をやっていた。
体感では20年くらい刑事をつづけた気がしている。
そのあいだに1瞬たりとも「あ、おれ刑事じゃない!」と気づかなかったのである。
しかし、起きたら1秒で「あ、おれ刑事じゃない!」と気づいた。
あれがじつに不思議だ。
***
今日は、悪夢を見る前にも一度目が覚めており、そのときにも強烈な印象が残っている。
目が覚めてから数秒間、自分が誰だかまったくわからなかったのである。
からっぽになったような、さびしい感じがした。
もし記憶喪失になったら、こういう感じがずっと続くのかな?
「ちょっと耐えられないな. . .」と思いつつ、二度寝したのである。
そして、20年間刑事をやって、スッキリしました。
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