ダチョウ倶楽部さんの偉大さをうたがうつもりはまったくない
うちのテレビはアナログである。ブラウン管だ。「ヘイ、ミスタブラウン!ヘイ、カール!」。。。なぜミスタブラウンなのかというと、いろいろ理由をならべることはできるが、いずれにしろミスタブラウンであることに変わりはない。しかも、数か月前に知り合いから地デジテレビをもらっているにもかかわらず、ミスタブラウンである。こだわっているのではなく、めんどくさくて放置している。
ところで、いきなりの余談だが、日本は貧しいようでじつに豊かな国だ。そもそも、これだけの失策を続けて、大災害をくぐり抜けても、まだ持ちこたえているということ自体、豊かな証拠である。そんなわけなので、最新テクノロジーが出回ると国民は急いで購入する。内需拡大である。立派なことである。しかも、ぼくのようなやつが買い渋っていると、だれかが数世代前のじゃまになったヤツをくれる。そうやって洗濯機やテレビなどをもらってお金を使わずに生きていけるほど豊かな国だ。
とはいえ、さすがに「フルHDテレビは買おうよ」ということになって電気店に見に行ったのであ。数年前のことだ。しかし、そこで妻が4Kテレビのデモに引っかかってしまったんだな~。
4Kのあざやかなデモ画面の前から動かなくなってしまった。それにくらべればフルHDは見劣りがする。そりゃあ、そういう風に電気屋がディスプレイしているんだから仕方がない。しかし、フルHDだってウチに持って帰れば十分にキレイに見えるのだ。だが「もうちょっと待って4Kを買おう」と言い出し、結局買わずに帰ってきたのだった。
ちなみに電気屋の4Kテレビには「南アルプスの渓谷」みたいな風景が表示されていた。しかし、ちょっと待ってくれ、と言いたい。4Kテレビを買った人は、みな一日中「南アルプスの渓谷」を見て過ごすのだろうか?ちなみに妻はバラエティー番組しか見ない。
ということは、たとえ4Kの大画面テレビを買っても、そこにメインで映し出されるのは南アルプスの渓谷ではなくて、バカ殿様だということだ。大画面テレビのデモに引っかかる人はそこのところをかんちがいしている。
そもそもフルHDの大画面テレビが出回り始めたころから、ぼくは「そういう勘違いはやめようよ」と言っていた。よくモデルルームみたいな部屋にでかいテレビが置いてある画像があるじゃないですか。まあこういう感じで。
この写真をみると、テレビはまるで黒いオブジェみたいでかっこいい。しかし現実にはこうなるのである。
デカければデカいほど、その面積をバカ殿様が占拠していく。インテリア台無しだ。大画面とはこういうことなのだとよく言っていたものだが、志村さんが亡くなってからこのたとえをつかいにくくなって困っている。かといって、なかなか代わりになるものがない。ドリフでもいいけど、使いにくいのは同じだ。
しかし、「ダチョウ倶楽部さんのおでんアッチッチなら成立するかもしれない」とふと気付いたのであった。みなさん、これがおしゃれな部屋のリアルである。100インチだとこうなる。
ちなみに一昨日こういうツイートをした。
ダチョウさんの偉大さをうたがうつもりはまったくございません。
この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?