パンツも変えず歯も磨かないヒーローはイヤだ
このnoteでは、日々のくだらない思いつきから書き始めて、なんとなーくオモシロくしていくという手法と取ることが多い。
しかし、いま日々のくだらないおもいつきから書き始めるのがだんだんバカバカしくなってきた。ネタはあるのだが、バカバカしくて書いていられない。
この場合、バカバカしいと感じるのぼくがまちがっているのかどうか、自分でもわからない。
気を取り直していこう。
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小林旭主演の映画『ギターを持った渡り鳥』(1959)というのがある。ぼくが生まれる前の作品だが、おもしろいので一時期よく見ていた。
ギター一本を持って渡り歩いているギター弾きの物語だ。
だれもがギモンに思うのは、パンツと歯ブラシはどうしているのかということである。しかし、作中にパンツと歯ブラシの描写はない。だから、たぶんギターの穴の中に入っているのだろうと思ってみていた。
でなければ、主人公はパンツも変えず歯も磨かないヤツになってしまう。そんなヒーローはイヤだ。
いまでも、パンツと歯ブラシはギターの中に入っているのだのと信じている。
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ここで、ふと思い出したCMがある。たぶん90年代のNECワープロ文豪だったと思うんだけど検索しても出てこないので他社かもしれない。
ちなみにワープロとはワードプロセッサーの略で、今でいうマイクロソフトWordみたいな原稿書き専用パソコンのことだ。
数人のサラリーマンがそれぞれ小型のワープロを抱えて、ニコニコと職場へ向かうシーンである。小型といっても大きめのカバンくらいあり、ちゃんと手提げ部分が付いている。現在の18インチノートよりさらに2まわりくらいデカい。あれを抱えて職場に通うのは、ちょっとした佐川急便である。
このCMで山瀬まみさんが打っているワープロと同じくらいの大きさだ。これは富士通のオアシス。
当時ですら、ぼくは「ちょっと重いんじゃないの?」と思ってみていたが、しかし、みなニコニコしているので大丈夫なのだろう。
そして、書類や筆記用具やサイフは、たぶん折りたたんでポケットの中に入れているから問題ないのだろうとは思っていた。
あれから30年。まさかこういう未来が来るとは思わなかった。みなあいかわらずカバンは持っているし、その大きさも変わらない。しかしスマホはその中に入ってしまった。何が言いたいかというと「未来のことはホントにわからない」ということだ。
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