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インド占星術は深いけど、詐欺師も多い

日本は燃料電池の開発に熱心だと聞く。ぼくはこれまで、なんらかの長期的な展望にもとづいているのだと思っていた。20年30年先を見すえたエネルギー政策だと。しかし、最近、内情をあるていど知っている人に話を聞くことができ、あれは利害調整を繰り返したすえにうまれた玉虫色の産物なのだということを知った。

ガッカリだ。

玉虫色は、日本のお家芸である。玉虫色と言ってももちろん悪いことばかりではない。

この国の良さはなんといってもおたがいが忖度しあうところ。空気を読み合うところ。共感力の高さにある。

国外にいても日本人同士が集まると、一緒にいるだけでやさしさが伝わってきてホッとすることがある。まるで帰国したかのように気分がほぐれる。あれはイイ。

ただし、極端にいきすぎると長所は短所に変わる。これはあらゆることに当てはまる。やさしさと空気の読み合いは、度が過ぎれば閉塞感につながる。

組織が「八方よし」ばかりを目指すようになると、利害調整に終始し、敵を作らないことが至上命題となる。事なかれ主義の、玉虫色の決着ばかりが優先され、大局をみすえた強引な牽引力が生まれない。そのままずるずると太平洋戦争に巻き込まれていったりする。

これは現在のこの国においても、かなり深刻な問題だ。

ひごろネットに頻繁にアクセスし、そこで派手な活躍を続けている人々ばかりを見ていると、日本人に大局観が欠けていることや、利害調整に終始して、大局的な判断ができないことをつい忘れてしまう。

しかし、ネットで活躍している人々は例外に近い存在であり、ほとんどの日本人は、まわりに嫌われないように神経をとがらせて生きている。江戸時代からすでにそうだった。昨日今日はじまったことではない。

ぼくらは他人の評価を気にしすぎる。これは僕自身のことです。

もうちょっと振り切れないと・・・振り切れた人が増えないと・・・トランプみたいに総攻撃を受けてもびくともしないアブナイ奴の登場は望めないとしても、もうちょっとなんとかしないと、この国が内側から変わることはもはや不可能だ。

内発的に変われない民族を待っているのはシンゴジラの到来である。

ゴジラにすべてをぶっ壊してもらわない限り、おしりに火が付ないやさしい私たち。

黒船に脅迫されたり、大空襲を受けたり、大震災に脅かされたりしない限り、本気で変わることのできなかった、やさしい私たち。

ぼくはやさしい日本人が好きだし、それを捨てたくはない。しかし、今はそっちに行き過ぎているようだ。バランスを変えなければどうにもならない時期が来ている。

同調圧力で人をぼこぼこにするのもやめなければいけない・・・てツマンナイ正論ですね。

ここでぼくがツマラナイ正論を述べても本当にツマラナイ。どうにもならないのだからどうにもならないのだろう。

最後に面白いことを一つだけ。

今、YouTubeでインドの14歳占星術師アナンド君を持ち上げている人!

ほんとうにそれでいいんですか?
空いている椅子に座れるなら、たとえクソまみれでもOK?
新興宗教に比べればマシ?

とはいえ...クソまみれの椅子に平気で座る人がどういう顔をしているのか、インチキ占い師の片棒を担ぐ人がどういう顔をしているのか、「警察24時」ではモザイクがかかるので、観察できるチャンスはなかなかない。それをじっくり観察できるのは貴重な機会なので、それはそれでいいかもしれない。

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