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オリンピックと町おこしはどこか似ている

よく町おこし、村おこしというのがあるけど、町が元気になるのとうるさくなるのは微妙にちがう。

このnoteではときどき書いているが、ぼくは関東と四国で二拠点生活のようなことをやっている。二拠点といっても元々は実家が"負"動産化しないように管理しているだけだった。しかしいまでは世の中がどう動くかわからなくなってきたので考えが変わり、首都圏にも瀬戸内にも住めるようにまじめに実家の手入れをやっている。

そういうわけで年間の4分の1くらいは帰っており、草を抜いたり粗大ごみを捨てたりペンキを塗ったりしている。全国でもトップクラスにゴミの分別に細かい自治体なので、市役所でゴミカレンダーをもらってきて自分の部屋に貼って勉強しており意識は地元民に近いだろう。というわけで町の元気について自称「地元民」の目線で書いてみる。

さて、田舎で快適に暮らせるかどうかの生命線は、スーパーやホームセンターが近所にあるかどうかである。スーパーが撤退してしまえば暮らすのはかなりきびしい。今は近所に5店舗あるので問題ないが、今後のことを考えれば、地元で子育てをしてくれるような人がふえるのは歓迎だ。また、ぼく自身もリモートで働きつつ地元にお金を落としているので歓迎すべき存在だと思う。そういう人が増えるのはいい。

ただし、うちの近郊には県内ではかなり有名な遊泳場があるんだけど、そういうところにくる人は街をうかいして直接海に行くので地域にお金は落とさない。SUVでのりつけてきてバーベキューをして、ジェットスキーをして帰っていくだけだ。あぶなくてうるさい。ごみをもってかえってほしいだけである。海岸がうるさくなっても町は元気にならず、スーパーの経営には貢献していない。

海に近いところに住んでいる人"あるある"だと思うが、海岸線にはクルマで簡単にのりつけられる場所とそうでない場所がある。そして地元民が犬を連れて散歩するのはSUVなどが入れない場所だ。そういう場所があるのが住む人にやさしいということである。さいわい、うちの近所の海岸はクルマが抜けられないようになっているのでどうかこのままであってほしい。

それにしても海の家ができたりトライアスロンが開催されてもさっぱり地元に貢献していないのは、まるでオリンピックみたいである。

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