外国人の見た風景。
外国人が日本を描いた映画で有名なのはソフィア・コッポラ監督の『ロスト・イン・トランスレーション』だそうだ。また見てないけどYouTubeで予告編を見た。
この国の特徴をかな~り正確にとらえている感じがする。ただし「オレたちバカだな」と思いながら2時間みるのはきついな~。
一方『ブラック・レイン』に描かれている日本はずいぶんと格好イイ。でも、「これはいったいどこの国ですか?」とも思う。
撮り方しだいなのだろう。
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ヴィム・ヴェンダースというドイツ人監督の作品がスキである。主人公がさすらう映画ばかり作っている人で、アメリカをさすらう作品も多い。
ぼくはヴェンダースの描くアメリカがスキだったし、これまで無批判に受け入れてきた。『ランド・オブ・プレンティ』(2004)もよかったな~。
『ニックス・ムービー 水上の稲妻』(1980)というのを数か月前に見たけどこれもよかった。
でも、考えてみれば、彼の描くアメリカは、あくまでヨーロッパ人旅行者の目で見たアメリカでしかない。車窓からながめているような世界だ。
ぼくはそういう風景が好きだったんだけど、あれは旅人が自分の思いを投影していただけなのかもしれないと最近思う。
エジプトのスフィンクスはケンタッキーフライドチキンの店舗と向かい合っているそうだ。テレビでを見た。
砂漠の真ん中に忽然と座っているような感じかと思っていたが、実際はケンタと向い合せである。
アメリカは今、感染拡大のさなか、そして大統領選のさなかだ。アジア人が気持ちよくさすらえる状況にはないだろう。ヴェンダースの描くアメリカを見ても、もう以前のようにすなおに感情移入できない。
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