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精神主義の時代への備え

歴史には揺り戻しがある


「歴史は繰り返さないが、韻を踏む」といったのはマークトウェインだった。

これは、歴史がそっくり繰り返されることはないが、似たパターンで繰り返されるという意味で、いいかえれば「周期性がある」ということ。

歴史にかぎらず、ファッションも同じだ。ズボンは太くなったり細くなったり、ネクタイも太くなったり細くなったり、一定の周期で昔のスタイルがよみがえる。だから、ベルボトムもいずれよみがえるだろうが70年代そのままでよみがえることはない。

さまざまな周期性

周期性があるのはジーンズだけではなくて、金融危機の周期性はよく指摘されるし、社会制度にも周期性があるということを地政学者のジョージ・フリードマンが唱えている。80年のサイクルがあるそうだ。

また気象学者によれば、北陸・東北地方には9年周期で豪雪がやってくるのだそうで、気象の9年周期は世界的にも観測されている。

国立研究開発法人 防災科学技術研究所によると、大地震にもサイクルがあり、「関東地震タイプ」の周期は約200年とされている。

氷河期にも周期性があって、だいたい10万年おきに表記と間氷期を繰り返しているそうだ。

さらに、太陽活動は11年ごとに強弱を繰り返しているし、太陽系自体も「銀河の面を周期(しゅうき)的に上にいったり下にいったりして」おり、その周期は2,000万年なのだという。

このように歴史とベルボトム以外だけでなく、

万物は韻を踏む

のである。つまり一定の周期で春夏秋冬がおとずれるのが森羅万象のあり方なんだけど、ただし、例外が一つだけあって、それは

アメリカの覇権だけは永遠に続く

ということだ。アメリカだけは永遠のワイハなのである。そう思っているのがアメリカのキチガイエリートの諸君で、それが全人類のためであり、そのためならどんな手段を使っても許されると信じている。

正しい争いなどない

しかし、正しい戦いなどない。争いが起こるのは、双方が「自分が正しい」と思っているからで、スターウォーズのように自分が善の力で、相手が悪の力だとナイーブに信じ込めば、相手を完全に滅ぼさない限り争いは終わらない。

しかし民族を完全に滅ぼすというのは無理な話であり、いずれ揺り戻しがやって来る。このままいけば、いずれイスラムの黄金時代が戻ってくることもあるだろう。

争いをなるべくおだやかに収める唯一賢明な方法は、相手を滅ぼすことではなくて、適当なところで手を打つこと。相手の立場も考慮して、極端に振れずに中間とをることだ。

精神主義の時代への備え

欧米中心主義が行き過ぎれば、イスラムの時代が戻ってくるかもしれないけど、おなじく行き過ぎた物質主義にもやがてバックラッシュ(反動)が起きる。

具体的にいつそうなるかはわからないけど、振り子が一方へ極端に振れれば、もう片方へも激しく触れるのはまちがいないわけで、物質主義が極端にすすめば、そのうち、精神主義の揺り戻しが来る。スピ系の人はそれがいいと思っているらしいが、なにごともやりすぎはよくない。

古代エジプト文明にも、精神感能力の強い人とそうでない人との身分差があったそうだが、いずれその手の時代が戻ってくる可能性は高い。これはぼくが勝手に言っているのではない。数百年先の話かもしれないけど。

いずれにしろ「物質主義が永遠に続く」と考えるのは、アメリカの覇権が永遠に続くと思うのと同じくらいのお利口さんだ。

ところで、話が飛ぶけど「金なんかどうでもいい」というのは金持ちが言わないと説得力がないでしょう?貧乏人がいってもひがみに聞こえる。

テレパシーも同じで、そういう能力の持ち主たちが「あんなものたいしたこないんだ」と声を上げれば、過度の精神主義に対抗できる。

しかしサイキックはその能力をありがたる人をエサに商売しているのが現実なので、さしあたっての対策としては、テレパシーや未来予知などの「能力」はやめにテクノロジーと融合して、コモディティ化しておくのがいい。

霊能力者や超能力者が特権階級のようにやっていることを機械を使ってやれるようにしてしまうのだ。

その意味ではイーロン・マスクのやっていることはなかなか興味深い。ぼくがNeuralinkに注目しているのは、こういう理由だ。

https://note.com/yuruko_a/n/n863dc566b1fd


オーガニック信仰は意外に危険だ。人間に希望を持つのはいいが、人の愚かさをあなどっていはいけない。

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