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幽霊に国境はない・・はず

だれでもわかることだが、気候変動には「国内変動」も「国際変動」もない。あるのは地球規模の変動だけだ。

経済の世界にもいまや国内経済と国際経済の厳密な区分はない。ぼくがいちばんお金を落とすのはアマゾンだがあれが国内経済なのか国際経済なのかわからない。

不思議現象にも国境はないはずだ。未確認飛行物体がEEZ(排他的経済水域)にそって飛ぶという話は聞いたことがない。しかし、それを追いかける人間の頭の中には国境がある。フシギなことである。

日本国内のふしぎ現象を追いかけている人には一定の傾向があり、しだいに歴史さかのぼって民俗学や歴史学、考古学などへ向かっていく。妖怪を扱っている限りはそれでもいいがUFOはむりだ。ペンタゴンのUFO情報開示は、アメリカのアフガニスタン撤退と似たような感じでとらえなければわからない。柳田国男を読んでもペンタゴンの動きはわからないのである。

もちろん歴史は重要だし民俗学も立派なものだ。しかし歴史はさかのぼればさかのぼるほどローカルな話になっていく。昔は人工衛星もインターネットもなかったのだからしかたがないことだが、民俗学に明るい人が日本国内の怪異現象を追いかけていくと最終的には1つの村の言い伝えにたどりついたりする。

一方で未来を見ようとすれば話は地球規模になっていく。気候変動の未来を予測するのに1つの村だけで考えることはできない。

ぼくはいまの自民党総裁選にも違和感がある。やっていることがなんだかムラ社会的で、麻生さんがこう言ったとか、二階さんがこうなったとか、石破さんがこっちについたとか言っている。しかし菅首相はバイデンに会いに行くのである。

明らかにバイデン社長に「スガ部長!業務の引継ぎはどうするんだ!」みたいなことを言われに行くのである。思い出作りに訪米するわけではない。これについてのぼくの見方は日刊ゲンダイデジタルと同じだ。

>菅首相は「次の人」の説明に行く。

ひょっとすると、バイデン大統領は菅首相に直接「ヨシ、次はタローだよな」と念を押すつもりなのかもしれない。(同上)

これもあるかもしれない。もしそうだとすれば、総裁選とはぜんぜん関係ない所で一番大事なことが決まってしまうわけで、国内だけに目を向けていたら何もわからないのはUFOと同じだよなあとふと思った。

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