ゲームマニアの見た日本
ぼくはこのひと月「禁ゲーム」していた。とくに理由はないのだが、ちょっとストイックな気分になり「ゲームを止めて本でも読もうかな~」と思ったわけだ。ついでに禁酒もした。さらに映画やドラマを見るのも止めた。こう書くとストイックすぎるようにも見えるが、そう大したことはなかった。
そして一昨日、めでたく解禁して、ゲームもやったし、酒も飲んだし、映画もみた。サケは思ったよりおいしくはなかった。酔うと体がだるくなって動くのがメンドクサイ。これからも、ダイエットコーク中心でいくかもしれない。
映画は『妖星ゴラス』という東宝の特撮ものを見た。ズバリ傑作である。東宝特撮映画の魅力についてはまた稿を改めて書いてみたい。いまはアニメ全盛の時代で、それはそれで結構だけど、円谷特撮が次々につくられていた時代もあれはあれでたのしかった。
ゲームは、コントローラーの操作を忘れてしまって、調子が出ない。頭で考えないと、どのボタンを押していいのかわからない。ひと月でこれほど忘れてしまうのかとあきれるけど、まあ数日で慣れるだろう。
というわけで、今日はゲーム系の傑作Vlogを紹介します。ゲームに興味がなくても日本に興味があれば、たのしめるはず。アメリカ人ゲームおたくが見た日本。
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あまり動画を見ないぼくが愛してやまないYouTubeチャンネルがある。それが ”Metal Jesus Rocks” (メタル・ジーザス・ロックス)。
ヘビメタみたいなタイトルだが、じっさいはビデオゲームチャネルだ。発信者のメタルジーザス氏は、シアトル在住のレトロゲームコレクター。10年つづいている老舗のチャンネルなので知っている人も多いかも。
かれは仲間たちと共に2019年秋に初来日している。東京、大阪、京都を回って、駿河屋やハードオフなどで11日間レトロゲームをあさりまくった記録が、下記のVlogに収められている。
それにしても、19年の秋でホント良かったと思う。もうすこし後ろにずらしていたら無理だっただろう。
数あるジーザス氏の動画の中でもこの「Game Hunting in Tokyo (Part1)」と「Game Hunting in Osaka, Kyoto & Tokyo (Part2)」は傑作と呼ばれている。じかんがあればぜひ見てみてください。リスニングが苦手でも、画面を見ていればわかります。
内容は、とにかくたのしい。ふつうの観光地にはほとんど行かず、秋葉原や新宿でゲームをあさっている。ぼくが古本屋をあさっている感じに近い。そういう独自の視点で見た日本が新鮮だ。
メタルジーザス氏ついてはいろいろ悪く言う人もいるけど、人気がでてきたら、そういうことを言われるのも仕方がないですよね。
彼に共感するのは、新しいゲームも古いゲームもわけへだてなく愛している点かな。最近アップされた動画の中でも、Windows98専用にカスタムビルドしたPCで90年代のPCゲームを楽しんでいる姿がある。そういうのを見ていると、ゲームの面白さの"核"みたいなものが伝わってきてたのしい。
ぼくも、Xbox One Xで4Kゲームを楽しむ一方で、初代ゲームボーイでGBウォーズに熱中することもある。どちらもおもしろい。そういやWindowsアプリの「重力オセロ」もここ数年ずっとやっているなあ。ゲームは新しくても古くても、おもしろいものはおもいしろい。
また、ジーザス氏の仲間たちがイイのである。同じくレトロゲームを愛する仲間がシアトル近辺に数人いて、よくゲスト出演するんだけど、かれらとの掛け合いがおもしろい。
しかし昨年は、メタルジーザスと仲間たちもなかなか会えない状況が続いた。そこに北米のリアルな感染状況を感じた。
ところで、アメリカのゲームコレクターは地下室をゲーム専用ルームにして並べまくるみたいですね。日本ではありえない。
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