BLM運動がおさまらない
BLM(Black Lives Matter : 黒人の命は大事)運動がおさまりを見せる気配がない。
オレゴン州ポートランドの抗議運動は、2か月たった今も続いている。
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最初は、略奪のようなこともあったので、これまでと同じような暴動かなと思っていた。
また、コロナウイルスの感染拡大がつづく中でのできごとでもあり、言い方は悪いけど、一種のストレス発散みたいなことなのだろうかとも思っていた。
また、アンティファ(極左)が火炎瓶を用意しているとか、金融資本からバックアップを受けているといったうわさも伝わってきた。
だから、極左の活動家がいらぬ騒ぎをおこしているのではないか、という見方もしていた。
加えて、感染が収まらない中であれだけの人が密集することについては、「バカなことをしているな」という感じを受けていた。
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しかし、それでは説明のつかない規模にまで、運動は広がっている。
全米のすみずみににまで広がり、ふつうの市民が大量に参加している。
もはやトランプ大統領が主張するような、メディアの陰謀だとかなんだとか言っていられる状態ではない。
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コロナショックの憂さを晴らしているというのともちがうようだ。
むしろ、その危険を冒してでも運動を続けているという風に見える。
それだけ積もりに積もった怒りがあったということなのだろうが、それは外国人にはわからない。
すくなくとも日本では、これほど長期にわたって、これだけ多数の老若男女が参加する抗議デモが全国に広がったことはない。
これまでは、コロナウイルス危機から派生した現象のようにとらえていたけど、すでにそれとは別個の運動として独り立ちしているように見える。
そろそろ、見方を変えなければならないようだ。
もはや他の国の他の人種がさわいでいることという風に見ているわけにはいかなくなった。
この運動の行方は大統領選の結果を左右するだろうし、それはアジアの安全保障にも大きく関わってくる。
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