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ゴーン風の男・・

SNSには有名人も参加しているけど、ぼくみたいな無名人も多数いるわけで、無名人が人の役に立つことを書くにはどうすればいいか?ということを今回は書いてみたいと思います。

結論から言えば、

ふだん人から求められがちなことを意識する

これがいいのではないか。

ケリがついたかどうかまだわからない

さて、ぼくは、コロナの絶頂期にも、外を歩いているときにはマスクをせず、店に入るときだけやっていた。なぜなら「風通しのいいところでは必要ない」と公式に言われていたからだ。

それで2022年の12月のことだったけど、江の島大橋の上を歩いていた。

左を見れば海で、右を見ても海で、潮風が右から左に勢いよく流れており、感染する確率はかぎりなくゼロだった。なので、マスクをしないで歩いていたら、すれちがう人たち全員から顔をガン見されたのだった。

1年分くらい顔を見られました・・

とSNSに投稿したおぼえがあるけど、今も変わらず、外を歩くときはマスクをしないし、店に入る時は着用する。「完全にケリがついたのかどうか、まだわからない」という自分の考えでやっている。

でも、世間は変わった。あのとき江の島大橋でぼくをガン見していた若者たちは、いまでは店に入ろうが、エレベーターに乗ろうがマスクをしないのだろう。確率よりも、となりの人が着けているかどうかが問題なのだ・・

・・・などと野暮な世相批判がはじまるとおもったあなた!ふふふ、「まだ青いな」とだけ言っておこう。自分がそういう国に住んでいることなど昭和の昔からお見通しだぜ。いまさら気にするつもりはない。

日本人は、それでチョーOKっす!

とだけ言っておいて、マスクの話を続けたい。

ゴーン風の男

以下の話はすでにnoteに書いたことがあるんだけど、2020年のことだった。マスク姿のぼくを見て、妻が

だれかに似てる・・。だれかに似てる・・

と言い始めて、しばらくのあいだずーっと気にしていたのだ。そしてある日叫んだ。

わかった!作業服で脱出したときのカルロス・ゴーン!

と。

カルロス!

よく道を聞かれる

ぼくはよく人から道を聞かれる。だれでも聞かれるだろうが、かなり頻繁に聞かれる。

今ではウォーキング以外でめったに外に出ないが、こないだ歩いているとタクシーが寄せてきて、運転手から聞かれた。はじめてNYに行った時も、到着した翌日には聞かれた・・とはいえゴーンである。聞きやすそうな面構えとはいえない。

今でも着用!

しかし、ゴーン風だからこそ聞かれているのではないかと最近思うようになった。

あなたが道に迷ったときに、とっさに誰に聞くか?と想像してみるといいのだが、やさしそうな人に聞くだろうか?それとも明るそうな人に聞くだろうか?いやいや、

道を知ってそうな人に聞く

だろう。そう、ゴーン風の男は、道を知ってそうに見えるから聞かれるのだ。

脱出路も知っている!

ゴーンには道を聞かない

この話のポイントは、

ゴーン本人にはだれも道を聞かない。

ということで、もしあなたがカルロス・ゴーンに会う機会があったなら、道など聞かないでしょう。それよりも

大企業を立て直すにはどうすればいいのですか?

とか

ほんとうに業務上横領したのですか?

とか

あの服はやっぱりワークマンですか?

など聞きたいことがたくさんあるはずだ。これがゴーンという有名人のニーズなのである。

しかしゴーン”風”のニーズはそこではない。ぼくには大企業の立て直し方はわからないし、横領したこともないし、ワークマンにも入ったことすらないので、ゴーンが聞かれそうなことには何一つ答えられない。イチローさんの代わりにニッチローを代打に送るのと同じで、役に立たない。

無名人のニーズ

しかし、ニッチロー氏は、なにか運動ができるっぽいじゃないですか。だから彼はスポーツイベントに呼ばれるわけで、おなじく、ゴーン風の男は、

なんか知ってるっぽい・・

雰囲気があり、だから道を聞かれる。その手のニーズを把握するのが無名人のSNSの第一歩ではないだろうか。

明るそうな人は笑いを求められるし、優しそうな人は愚痴を聞かされるし、ゴーンぽい人は道を聞かれる。あなたは人から何を求められやすいのだろう。

ぼくもこのnoteでは、

そっちは田んぼですよ。駅ならこっちですよ

というような感じのことを書こうとこころがけており、

うるさい!わしは田植えに行きたいんじゃ!

と言われることもあるだろうが、それでもだまっているより、口を出すほうがゴーン風だと思っているのだ。

そもそも、求められるというのは、問われるのと同じことで、アインシュタインが言っていたように、問いの価値が95%で答えの価値は5%だ。ふだん、人から求められがちなことってのは、案外バカにならないと思います。

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