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大きなことからコツコツと

「小さなことからコツコツと」といったのは西川きよしさんだった。遠くを見すぎて、日々のこまかなことをおろそかにしないということである。

プロ野球選手なら一打席一打席に集中する。お相撲さんなら一番一番に集中するということ。いまのぼくらなら、手を洗うとか、マスクを着用するということになる。でも、本当にそうなのか?大きな展望なしにコツコツやっていればいいのだろうか。

千里の道も一歩からというのは、千里先まで行ければちゃんとした目的地があることが前提になっている。しかし、いまの時代に目的地の見えている人などいない。バイデンにもプーチンにも習近平にもイーロン・マスクにも見えていないはずだ。

最先端にいるひとは、「今そこにある危機」を乗り越えることしか考えていない。今日を乗り越えれば明日がくる。その意味では「小さなことからコツコツ」なんだけど、積み上げているわけではなくて、日々しのいでいる。そして、徐々に悪いほうへ向かっている。

人類は、もうかなり前から負け戦の撤退戦をやっている。だれも口にしないがうすうすわかっていることである。撤退戦はマシな転び方をできるかどうかにかかっている。

かりにSARS-CoV-2のストーリーを『ももたろう』にたとえるなら、そろそろおじいさんが山へ柴かりに出るあたりだ。そして、このストーリー全体が『スター・ウォーズ エピソード1』くらいの位置にある。

そのあたりの意識を共有できるなら、そもそも負け試合になってないわけだけど、そんなにうまくいくなら警察などいらないのである。

転ぶにしてもましな転び方がある。どうやればひどい転び方をしないで済むのか、そのあたりの展望も見据えていないと、ぼくは手洗いもそうそう続かないし、ゲームもおもしろく遊べない。というわけで、大きなこともコツコツ考えながら、ゲームでもやろうかなあ。

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