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世の中、上手に楽しんだもの勝ち

他人が仕事だと思っていることを、あそびと思ってやれたら、人生バラ色である。

しかし、他人があそびだと思っていることを自分もあそびだと思っているうちは苦労が絶えない。

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以前のべつの記事で、「入るのがむずかしい組織からは出るのがカンタンで、入るのがカンタンな組織からは出るのがむずかしい」ということを書いた。

東大にはいるのはタイヘンだが、退学届けを出すのは一瞬だ。一方、新興宗教に入るのはカンタンだが、足抜けしようと思ったらタイヘンである。世の中そういう風になっているようだ。

そして、上記の"組織"のところを"あそび"に置き換えると、今日言っていることになる訳である。

ぼくは覚せい剤をやったことがないので想像だけど、いざ打ったら楽しさは一瞬でわかるだろう。ただし、やめるのはとてもむずかしい。たぶん、一生やめられない。

これは最初が楽しくて、そのうち苦しくなる遊びであり、別名、依存と呼ばれる。

一方、語学の出だしはたいくつなことの繰り返しだ。しかし長く続けて上達していけば、世界が広がってずいぶん楽しくなっていく。しかもいつでも止められる。

これは最初のうちはタイヘンだけどそのうち楽しくなる遊びで、別名、特技と呼ばれる。

世の中の遊びは、依存か特技か、大抵どちらかに分類できると思う。

どんなことでも、長く続けている人はいる。それは、最初は楽しかったのにそのうち苦しくなって止めるに止められない場合(依存)か、最初はたいへんだったけど、やりこむほどに楽しくなって続いている場合(特技)がある。

酒やギャンブルは深入りすれば苦しくなっていくが、語学やプログラミングは、時間をかけるほど楽しくなっていき、見返りが返ってくることが多い。受験勉強だって、一種の特技である。

なんでこんなことを思ったかと言うと、「時事ニュースも芸能スキャンダルもおもしろみは一緒だな~」と最近つくづく感じるからである。

ただし入りやすさは違う。「俳優の○○さんが浮気した」というニュースの面白さは一瞬でわかる。覚せい剤みたいなものだ。

しかし、「アメリカがシリアを空爆した」というニュースの面白さがわかるまでには時間がかかる。その間、時事ニュースを追いかけたり、読書にはげまなければならない。

空爆では人が死ぬわけだから、おもいしろいというのは不謹慎きわまりない。だから、みな眉間にしわを寄せて語るけれども、ほんとうはある意味でおもしろいのである。「おもしろい」というか「ひじょーに興味深い」。空爆のニュースは、俳優さんの浮気以上に、ひじょーに興味深い。

俳優さんの浮気に精通しても腹の足しにはならないが、時事ニュースの面白さが分かれば、仕事の幅が広がったり、フェイクニュースにだまされなくなったり、投資で成功したりできる。

noteを書くのも、たいへんだけど遊んでいる感じです。

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