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仕事を忘れたいときに見る映画

ひさしぶりに『釣りバカ日誌』の第1作を見た・・・というか、まだ見ている最中だけど。

3~4年まえ、プライムビデオで『釣りバカ日誌』シリーズばかり見ていた時期がある。当時は全作見れたのである。順番に見ていったら、第17作まで達したところで見れなくなってしまった。いまプライムで見られるのは第1作だけだ。

ぼくは翻訳をなりわいにしているのだが、しごとで翻訳翻訳翻訳となっているときに字幕のついたアメリカ映画をみてもいろいろ気になって息抜きにならない。仕事を忘れたい!

その点『釣りバカ』はいい。これは釣りの映画ではなく「いかに仕事をさぼるか」をテーマにした作品である。だから、釣り好きの人はあんがいこの映画を見ないのではないか。釣りにまつわるシーンはたくさん映るんだけど、釣りそのものはほとんど映らない。その意味ではガッツリ釣りを映したYouTubeチャンネルとは対極にある。

『釣りバカ日誌』のメインは浜ちゃんこと西田敏行さんのおもしろさであり、舞台の中心は勤め先である鈴木建設営業3課。仕事中に釣りのことしか考えてない浜ちゃんが、いかに仕事をさぼって釣りに出かけるかが作品の見どころだ。

仕事のことを忘れたいサラリーマンの共感を呼ぶ「平成サラリーマン物語」になっており、釣りをしないぼくも、浜ちゃんが悪知恵をしぼって会社をさぼり「さあ!釣りに出かけよう~」となって釣り船が出港するシーンがうれしくてたまらない。ぼくが仕事から解放される瞬間でもある。

『釣りバカ』シリーズがスタートした時、釣りという1つの趣味に特化した映画がシリーズとして成立するのかどうか大いにぎもんに思ったものだが、結果としては平成を代表するシリーズになった。仕事からひとときの解放を得たいすべての人が共感できる内容になっている。ぼくも、そのうちにまとめて見たくなりそうな気がするなあ。

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