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草の根オピニオンのメリットとデメリットについて

「草の根オピニオン」というコトバがあるのかどうか知らないが、ビジネス抜きに発信を続けているぼくみたいなアカウントの発言をとりあえずそう呼ぶ。

去年こういう記事を見かけた。元朝日記者のアフロヘアで有名な女性が扇風機なしで快適な夏を過ごしているというネット記事である。

扇風機は「確実に来るとわかってる風って、来ても微妙に嬉しくない」のだそうで、扇風機を手放すことで毎日自然な風を楽しんでいるという。

まずこの方を非難するつもりもケンカを売るつもりもないし、生活を楽しむのは結構なことだと思う。これは皮肉ではない。

また、ぼくがいまこの文章の想定読者と考えているのはごく普通の草の根アカウントであって、プロの書き手の方々にケンカを売っているのでもない。

この方が、アフロヘアにして扇風機も手放したのは事実だろう。ただし、同時に「アフロヘアで扇風機なし」という独自のポジションをとることでジャーナリストとして生計を立てているのも事実である。さらに「AERA(アエラ)」という雑誌はそういうおもしろい記事を掲載することで部数を伸ばそうと努力しているのも事実だ。これが仕事ってものであり、ビジネスってものである。

この方は「ビジネス・ノー扇風機」なのである。

ぼくにとって英語を日本語に直すのが生業(なりわい)であり、さおだけ屋にとってさおだけを売るのがなりわいであるごとく、この方にとっては、扇風機の羽を回さないことが生業(なりわい)なのだ。

職業に貴賎なし。

ただ、ぼくら草の根アカウントはこれを真に受けて扇風機をとめなくていい。ぼくやあなたが扇風機を我慢してもなりわいにはならない。クソ暑いだけである。

ちなみに、ぼくは扇風機もエアコンも適度に使う。

ただし坊主頭なので、アフロヘアのようにセットに電力がかからないし、頭部の温度が上がらないのでずいぶん省エネだ。

以上が草の根オピニオンである。思ったことしか書かなくていいのが草の根アカウントのイイところだ。

ただし、草の根オピニオンにも欠点がある。どこの誰だかわからないので、ぜんぜん信用がない。一方で信用度が上がり影響力が出てくると色々なしがらみが出てくるのでなかなかこういうことはかけない。むずかしいものだ。

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