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半導体不足は2023年ごろまで続きそう

いつもフニャフニャしたことばかり書いているぼくであるが、今日はちょっと硬派な感じで行ってみたいと思う。

チャラッチャッチャッチャッチャー♪♪(ニュース番組の出だしの感じで)

アメリカで物価が上がっているというニュースはさいきんよく聞くし、ぼくもなんどかそういうニュースをツイートしてきた。

注目していたのは穀物と半導体だ。トウモロコシの値段が上がっているというニュースもすでにツイートしたけど、それを受けてロシアでは4月27日に「6月末まで穀物の輸出を停止すると発表した」(日経ウェブ版)。

ロシアの動きは、ニュースウィーク日本版によると

国内の供給を安定化させるための措置と説明しているが、理由はそれだけではないと勘繰る声もある。実際、ロシアは南スーダンやサウジアラビアなど自国の影響力を強めたい国々を、輸出制限の対象から外している。
また昨年には、OPEC(石油輸出国機構)の「穀物版」を設立する構想も提案。世界的な食糧供給網を政治利用する試みではないかと批判されている。

つまり、ひとことでいうと「いろいろめんどくさそう」なのである(それ以上のことはわからない)。

まあ引き続き見ていくとして、半導体の話に移りたい。Covidの影響で世界的に半導体の生産が落ち込んでいるというニュースは20年後半から耳にしていた。アメリカでは新車が不足し、中古車の値段が上がっているというニュースもすでにツイートした。

しかし、今年2月に入ってテキサスの寒波、3月には台湾の水不足。国内では、旭化成宮崎工場の火災や、ルネサス那珂工場の火災などが追い打ちをかけ、生産ラインはどこもかしこもいっぱいで、リードタイム(商品納入までの時間)が以下のごとく大幅に順延しているとのことである。TechFactoryという半導体業界のサイトがさすがに詳しい(4月12日付)。

MCUやパワーIC、Audio Codec、パワーモジュール、GPUチップ、Wirelessチップ:以前は8~12週(2~3カ月)だったリードタイムが24~52週(6~12カ月)
Logic ICやAnalog IC、ASIC、電源用MOSFET、受動部品などの類:以前は8~12週(2~3カ月)だったのが、20~24週(5~6カ月)
LCDパネル:以前は6~8週(1.5~2カ月)だったのが、16~20週(4~5カ月)
CPU:以前は8週(2カ月)だったのが12~20週(3~5カ月)
Memory/SSD:以前は6~8週(1.5~2カ月)だったのが、14~15週(3~4カ月)
PCB:以前は2~4週(0.5~1カ月)だったのが、8~12週(2~3カ月)

「マスクとかトイレットペーパーと異なり、そうそう簡単に生産量を増やせない(中略)2023年あたりから少しずつ生産量は増えていくかもしれない」とのこと。

とはいえ、テレワークへの移行、巣ごもり需要、教育分野でのPC需要など、シロウト目に見ても需要は増大傾向にあるわけで、今後、半導体機器はわりと長期にわたって品不足がつづくのではないか。

次に、アキバの状況を見てみたい。

2月あたりは「ビデオカードとCPUが品薄」でけっこうな騒ぎだったが、4月20日の日経記事によると、ビデオカードの品薄はあいかわらず続いているらしい。これはビットコインの上昇と相関関係にあるそうなので、だとすれば当分下がることはないだろう。

というわけで、ここから先はイチシロウトの見解でしかないんだけど、今後数年にわたって半導体関連製品の品薄はつづくんじゃないだろうか。アキバですでに騒ぎにになっているのはあそこが消費者むけ機器にいちばん敏感な場所だからで、庶民の生活に目に見えてくるのはもうちょっと先になるかもしれない。

というわけで、本日ぼくは最新のPCパーツ(CPU、メモリ、SSD)一式を注文したのである・・・とすばやい動きをアピールしたいところだけど、じつは前の機種がこわれたのが去年のお盆なので(笑)すでにじゅうぶんに動きが遅い。しかし、この半導体品薄状況を見てさすがに日本政府並みに重い腰を上げた次第である。

あくまでシロウトの観測なので杞憂に終わるかもしれない。しばらくすると当たり前のように半導体は潤沢に供給されるかもしれないので、ああしろこうしろということはいえない。たまにはハードなことも書いてみたくなったので書いてみました~。

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