見出し画像

サケは強いほうがおいしいけどカラダにはよくない

昭和のむかしは、高級な酒といえば洋酒しかなかった。

それも、ウィスキーがブランデーのみ。

ジンも、テキーラも、ウオツカも、純米大吟醸も、紹興酒も、マッコリもなかった。

成金のオヤジが飲む酒はヘネシーかジョニーウォーカーに決まっていた

. . .というあたりに今となってはまずしさを感じるなあ~というハナシを昨日のnoteに書いた。

***

『黒部の太陽』(石原裕次郎主演:1968製作)という映画がある。

昭和30年代の黒部ダムの難工事がえがかれている。

この作品の中にも、ストレートでウイスキーを飲むシーンが出てくるんだけど、水も飲まずにウイスキーだけを飲んでいる。

戦後の復興期は、あれが金持ちのサケの飲み方だったのだろうけど、カラダによくない。

***

ぼくも20代のころはああいう飲み方をしていた。

ストレートでぐびぐびのんでいた。

酒に強いということで、イキっていたような気がする。

コップに注いでのむのはイイほうで、ビンに口をつけてあおっていた。

てっとりばやく酔いたいだけであり、ドラッグを接種しているのとかわらない。

***

意識が変わってきたのは20代のおわりころ。

親しくている美容師さんから

「強いさけを飲んでいるお客さんで、長生きしている人はいない」

と言われてからである。

***

そういえば、『黒部の太陽』の裕次郎も、顔色がわるい。

「大学を出たばかりで登山の好きな青年建築家」という役どころなのだが、それにしてはクロっぽい顔いろをしている。

アル中にときどきみられる顔いろである。

ふだんから、強い酒をあびるような生活だったのではないか。

***

ウオツカというのも強いサケだ。

ロシア人の平均寿命は短い。

寒い土地でウオツカばかり飲んでいるからだと言われている。

2018年の調査によると、日本人より15年くらい短い(世界の平均寿命ランキング)。

***

今のぼくはもっぱらチューハイかビールである。

いぜん、ある社長さんにつれられていったバーでのこと。

高そうな酒がズラっとならんでいる店内で、おねえのママさんに

「ふだん何のんでるの~?」と聞かれたので、

「缶チューハイです」とに答えたら社長とママさんに爆笑された。

なはは. . .

まあ、いいじゃないですか~。

強い酒はおいしいけどカラダにはよくないのでほどほどに。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?