サケは強いほうがおいしいけどカラダにはよくない
昭和のむかしは、高級な酒といえば洋酒しかなかった。
それも、ウィスキーがブランデーのみ。
ジンも、テキーラも、ウオツカも、純米大吟醸も、紹興酒も、マッコリもなかった。
成金のオヤジが飲む酒はヘネシーかジョニーウォーカーに決まっていた
. . .というあたりに今となってはまずしさを感じるなあ~というハナシを昨日のnoteに書いた。
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『黒部の太陽』(石原裕次郎主演:1968製作)という映画がある。
昭和30年代の黒部ダムの難工事がえがかれている。
この作品の中にも、ストレートでウイスキーを飲むシーンが出てくるんだけど、水も飲まずにウイスキーだけを飲んでいる。
戦後の復興期は、あれが金持ちのサケの飲み方だったのだろうけど、カラダによくない。
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ぼくも20代のころはああいう飲み方をしていた。
ストレートでぐびぐびのんでいた。
酒に強いということで、イキっていたような気がする。
コップに注いでのむのはイイほうで、ビンに口をつけてあおっていた。
てっとりばやく酔いたいだけであり、ドラッグを接種しているのとかわらない。
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意識が変わってきたのは20代のおわりころ。
親しくている美容師さんから
「強いさけを飲んでいるお客さんで、長生きしている人はいない」
と言われてからである。
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そういえば、『黒部の太陽』の裕次郎も、顔色がわるい。
「大学を出たばかりで登山の好きな青年建築家」という役どころなのだが、それにしてはクロっぽい顔いろをしている。
アル中にときどきみられる顔いろである。
ふだんから、強い酒をあびるような生活だったのではないか。
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ウオツカというのも強いサケだ。
ロシア人の平均寿命は短い。
寒い土地でウオツカばかり飲んでいるからだと言われている。
2018年の調査によると、日本人より15年くらい短い(世界の平均寿命ランキング)。
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今のぼくはもっぱらチューハイかビールである。
いぜん、ある社長さんにつれられていったバーでのこと。
高そうな酒がズラっとならんでいる店内で、おねえのママさんに
「ふだん何のんでるの~?」と聞かれたので、
「缶チューハイです」とに答えたら社長とママさんに爆笑された。
なはは. . .
まあ、いいじゃないですか~。
強い酒はおいしいけどカラダにはよくないのでほどほどに。
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