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ほんものの職務質問はこういう感じだ!

今朝、目を覚まして布団の中でもぞもぞしているあいだに、noteのアイデアが浮かんで、結末までしっかり固まった。「ああ、きょうはこれでいけるな...」

しかしである。歯を磨いてご飯を食べているあいだにかんぜんに忘れてしまったのである。あれから粘って思い出そうとしているんだけどいまだに思い出せない(汗)。

「今日はこれがぴったりの話題だ」と思ったんだけどなあ…もったいないなあ。しかし、あれだけしっかり構成したんだから、このまま永遠にサヨナラってことはないだろう。風呂に入ったりトイレに座ったりしているうちにそのうち蘇るんだろうねえ。

というわけでリアル「警察24時」について書きたいと思う。いきなりですが、これはスペアネタです。

ぼくは警察に詳しいほうじゃない。署で取り調べを受けた経験はないし、かつ丼も注文したことはないけど、連続で3回「犯人扱い」されたことがある。

犯人扱いされるということがどういうことかというと、最初っからしょっぴくつもりでアプローチされるということだ。

テレビで「警察24時」を見ていると、職務質問のようすが映る。怪しげな人に「こんにちは~。ちょっと話聞かせてくれるかな?」などと声を掛けつつやんわり近づいていく。

しかし、アレはあくまで一般市民に対してであって、最初から相手が犯人だと思っていたらあんなカジュアルなアプローチはしない。

***

ぼくの自転車はもらいものだ。もとは親戚が住んでいるマンションの放置自転車である。管理組合が駐輪場を片づたときに、捨てるのはもったいないということで、「交番に了解を得て」もらってきたのだそうだ。それをもらい受けた。

車体番号は削られている。つまり盗難自転車の可能性が高い。番号を削って乗り回した後で、マンションの駐輪場に放置したのだと思われる。悪い野郎である(女性かも)。しかし自転車に罪はない。もったいないのでずっと愛用している。

しかし、これで市役所とか市立図書館とか、そういうところにいくのはキケンなのである。定期的にお巡りさんが、盗難自転車の見回りを行っているのだ。

そんなこととも知らずに、ぼくはこの自転車でよく図書館に通っていた。ちなみに図書館のすぐ裏手には警察署がある(笑)。

そんなある日、図書館から出で駐輪場へ向かい、自転車の鍵を外そうとうつむいたところで、声を掛けられた。

「それあなたの自転車ですか?」

顔を上げると目の前1mくらいのところにカジュアルな服装の青年が立っており、警察手帳らしきものをサッとひるがえした。と思ったときには、すでに背後50センチのところに別の背の高い男性がぴたっと張り付いていたのである。

右手には自転車の列、左手にも自転車の列。まえには手帖の男性。うしろにぴたっと背の高い人。一瞬で、かんぜんに動けなくなった。しかも体を鍛え上げている感じが伝わってくるので、「抵抗しても無駄だ」と分かる。

ぼくは動けないまま、この自転車は警察にも届けてあるということを説明し、自転車をくれた人の連絡先をおしえてようやく解放されたのだった。自転車をくれた人は、あとで怒って近所の交番に連絡してくれたそうである。

しかし、それから数日後にやはり同じ目に遭い、一瞬でうごけなくなり、そして目の前で手帖を広げたのは、このあいだの青年であった。

おたがいに気まずい・・・。だが、こんどはスムーズに解放された。

しかし、さらに一週間くらいしてまた一瞬で動けなくなったのである。こんどは別の刑事である。いいかげんうんざりしていたので、ぼくは例の「気まずい青年」の名前を出して「彼に聞いてくれ」、「それでぜんぶわかるから」、「これで3回目なんだ」とまくしたてたのであった。

あれいらい警察がうろつきそうな場所には自転車で出かけないようにしているけど、何が言いたかったかというと、ほんとうに犯人をしょっぴこうとしている警察は、「警察24時」みたいなあんなほんわかしたアプローチはしてこない。一瞬で動けなくなる。

なので「警察24時」を見つつ、「こんなにのどかなことはないよね~」などと思っているぼくである。

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