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鳩ポッポのおかげです

さてさて、近々に迫ってきたオリンピックだが、応援したい人は、精いっぱい応援したらいいと思う。そういう意見を封じ込める雰囲気はよくない。しかし一方で、開催に反対している国民が多いのも事実だ。

それでも大会は強行されそうだ。いろんな事情があるのだろうが、まずはカネの問題だ。しかし、議員にはカネよりも切実なものがある。票である。

秋には衆議院選挙を控えているにもかかわらず、このタイミングで自民党政権は、世論をガン無視している。丸山五輪担当相に何を聞いても、ロボットのような反応しか返ってこない。選挙を控えてなぜこういう態度がとれるのだろうか。それは、ズバリ選挙のことは心配していないからだろう。野党に勝ち目はないということだ。

そう思うとむなしいが、自民党が勝てると踏んでいる理由はおもに3つあるとぼくは思う。第一の理由は、国民性だ。こういう記事を見た。

自民党は過去65年間のうち61年間政権を維持しており、国内の主要な問題について世論を無視しても再選を果たしてきた長い歴史がある。

ながい歴史があるのである。しかも、世界情勢が緊迫している現在、国民はなおさら政権交代を望まない。つまり、いくら国民の意見を無視しても、秋になれば清き一票がドシドシ入ってくる。

第二の理由は、五輪効果だ。やがて、五輪が始まれば、あのカンドー!このメダル!いろいろ見れてよかった、自民党よありがとう!になる可能性が高い。

しかし、こうした要因に加えて、自民党が勝てる第三のそして最大の理由は、鳩山元首相の功績にあるとぼくは思う。前回の民主党政権でみなコリているのだ。

これまで日本にしっかりした野党が育たなかったのは、たしかに同調圧力の強い国民性にも原因があるだろう。しかし、そんな日本人も一度は野党に賭けたことがあった。だが、その結果生まれたのが鳩ポッポ政権だった。必殺のトラスト・ミーだったのである。

しかも、鳩山氏は、その後も韓国で土下座するなどして、盛大に国民の不評を買い続けている。やせても枯れても元首相であり、そういうことをするたびに、野党勢力の象徴として評判を落としてしまう。

そして国民は思う。「もう政権交代はコリゴリだ」と。かつて彼に希望を託したわが身の愚かさをかみしめる。

現在、立民と国民は仲が悪く、このままでは次の選挙を乗り切れないという危機感を抱いているそうだ。しかし、たとえ野党ががんばって連帯したとしても、鳩山さんが元気で飛び回っているうちは、二度と政権交代など起こらないだろう。

だから、自民党政権は、国民を無視して五輪を推し進めることができる。鳩山さんのおかげである。

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