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一貫性を求められない時代へ

いま欧米を中心に「ソバーキュリアス」というのが流行っているらしい。これは「お酒を飲まないことを楽しむ」という意味なのだそうだ。

ちなみに「ソバー + キュリアス」である。「sober (しらふ) + curious (興味がある)」なので、直訳すれば「しらふに興味がある」となる。

断酒、禁酒とどうちがうのか?というと、「楽しむ」という点に尽きる。

専門家じゃないので、あくまでぼく流の理解でしかないんだけど、世界的にLGBTQみたいな多様性の流れがあって、それがお酒にも取り入れられたんじゃないかな。「多様な飲み方があっていいんじゃない?」ということだ。

ノンアルコールビールを楽しむ人や、微アルドリンクを楽しむ人。飲むことは飲むんだけど、ちょっと飲み方を変えてみようと思う人や、週末だけ飲もうとかいろんなスタンスは、ぜんぶソバーキュリアスだ。

LGBTQというのも、元々は

「男と女が付き合う」 or 「 別れる」

という硬直した価値観から自由になることだったが、ソバーキュリアスも同じで、従来のお酒に対する考え方は

「呑み続ける」 or 「きっぱり止める」

しかなかったわけだけど、もっと固定観念にとらわれない付き合い方があっていいということ。

日本には「職場の飲み会を強要されたくない」という若者も増えているそうだが、これもソバーキュリアスの流れである。いろんな人がいればいいのだ。ソバーキュリアスも、

ほんとは飲みたいけど無駄が多いのでやめている

という禁酒派に近い立ち位置の人もいていいし、

もともと無理して飲んでいたけど実は苦手

というタイプもいていい。

ちなみに、ぼく自身は、アルコールはあまり関係なく、

性格的に合っていた

と言える。もともとあらゆることに対して

・自由なスタンスが好き
・同じことを続けると飽きる
・たえず変わったことをやりたい

というタイプ なので、お酒と自分の距離感も自由でありたい。

お酒はいいものなので、これからもガッツリ飲むこともあるだろうし、以前、シングルモルトに凝っていたことがあるので、また始めるかもしれない。

ゆるい映画を見るときにはうっすら酔っているのがきもちいいので2%くらいでちびちび飲むのもいい。でも、飲みながら見て楽しい映画と、飲まないで見たほうが楽しい映画があるので、ときどき切り替える。

そもそも、ときどき飲むこと自体に飽きるので、飽きたら飲まない。いまはその時期だ。

さて、ぼくが切り替えたがる性格なのは、お酒だけでもなくて、7月はたくさん映画を見たけど、お盆あたりからドキュメンタリー番組ばかり見ている。最近、ゲームやってない。こういう一貫性のない自分に都合のいいムーブメントが起きているのでありがたいのが本音だ。

これから、働き方にも、生きかたにも、遊び方にも、いろんな分野で、いろんな立ち位置が認められ、一貫性を求められない時代が来ればいいなと思う。

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