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SNSの時代は永遠に続くのか
ぎょうぎょうしいタイトルだけど、答えを先に書いておくと
わからない
である。わからないなりに頭を整理してみたい。
1.SNSには3種類の人々がいる
ぼくがいまSNSで周囲を見渡すと、みえるのは以下の3種類の人々だ。
①すぐれた人々
②勘違いしている人々
③ナチュラルな人々
先に書いておくけど、「じゃあおまえはどこに入るのだ?」と言われるとなかなか答えがむずかしいが、あえていうなら、
(番外)影の人々
かな。ただし、影で動くにはちとアタマが足りないような気がしており、困っているのが実情だ。さて、順に解説しよう。
2.すぐれた人々
あたまのいい人々といってもいい。このひとたちは脚光を浴びている人々でもあり、脚光を浴びせている人々でもある。
脚光というのはヤフーニュースのトップに出るようなことだ。具体例としてヤフーニュースのトップ記事を一つ上げてみよう。
まあ、これでもいいんだけど、こっちのほうがわかりやすいのでこれにしようかな。
伊藤詩織さん「指先一つでどれだけ傷つけるか、深く受け止めて」杉田議員に逆転勝訴、ネット中傷への心情明かす
さてこのばあい、
伊藤さんが勝つか、杉田議員が勝つか
を気にしているのはシロウトさんである。伊藤さんが正しいのかそれとも杉田議員が正しいのか?と熱くなるのもシロウトさんである。
ちなみにぼくもれっきとしたシロウトさんなんだけど、「影のシロウトさん」として考えを書いておくと、答えは決まっている。伊藤さんも杉田議員ももちろん二人とも
①すぐれた人々
なのだ。
「伊藤 v.s.杉田」はいわば「メッシ v.s.ロナウド」であり、「藤波 v.s.長州」であり、「ヤクルト村上 v.s.オリ山本」である。
伊藤v.s.杉田は、藤波v.s.長州にまさるともおとらない屈指の好カードなのだが、このマッチメークを実現し、リングを用意し、照明を当て、実況し、消費をうながしている人々も彼女たちに劣らないすぐれた人々だといえる。
試合の行方を気にしているのはシロウトだけであり、シロウトが注視することで、このカードは興行として成立している。
どちらか一方を敵視し見下している時点でメディアの術中にハマっており、②の「勘違いしている人々」すなわちメディアの養分になっている。
このように、ぼくのみるかぎりヤフーニュースのトップには、各界屈強の戦士たちによる好カードをメディアのすぐれた人々がマッチメークしたネタ以外見当たらない。シロウトの入り込む余地はない。
3.勘違いしている人々
①の養分。現在のSNSを成立させている原動力。
ヤフコメで①にガソリンを注いでいる人々がメインだが、個人のSNS発信をビジネスにしようと考えている人々もここに入る。いまさらSNSでビジネスなんてどうかしていると思うけど、ぼくのまわりには、あいかわらずそういうことを狙っている人々がウジャウジャいる。
4.ナチュラルな人々
いい意味で普通の人たち。SNSにゆるやかな交流や日々のたのしみを見出しており、ごはんの画像などをアップすることが多い。
①~③以外の人というのはぼくは見たことがない。
5.①と②のあいだには深い溝がある
そして「①」と、「②」のあいだは深い溝があり、①の側は、取材する人もされる人もプロしかいない。
しかし①の人たちはみなアタマがいいので、②とまるで地続きであるかのように装っているし、ごくまれに②から①に飛びこむことに成功する人もいることはいる。
だが、そもそものところ、各小学校でスバ抜けていたような人たち以外は①には入れないのだ。別な例を挙げるなら
こういうニュースもあるけど、去就が注目される外崎選手も森選手も、受けて立つ渡辺GMも、全員が元スーパー小学生だったはずだ。そのうえで頭がいいからプロフェッショナルとして生き残っているわけで、このクラスの人々は各都道府県に1名ずつしかいない。「伊藤 v.s.杉田」クラスになると、全国に数名しかいない。
そして、かれらの激突をマッチメークしているメディアの人々も、各小学校でずば抜けてトップだった人たちだ。
たまに田舎に帰省するとそういうことを思わされる。半径50キロ以内に、渡辺久も外崎も、伊藤も杉田も、王貞治もいないとわかる。
6.SNSの時代は続くのか
現在のSNSは、①の養分である②が成り立たせているわけだけど、はたしてこの状態が永遠に続くのだろうか、というのを疑問に思っている。
③のナチュラルな交流がメインになった場合でもSNSは残るかもしれないけど、その場合は小さなコミュニティに細分化していくんじゃないかな。
さて。ぼくは①でも②でもないが、③をやるくらいならひとりで映画を見たいほうである。しかし万事やむをえず「(番外)影の人々」として立ち回っている。うまいことやれるほど頭がよくないけど、ほかに道はないので続けていくしかない。
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